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カーター氏の訪朝に各国の元首脳らが大挙して同行

カーター氏の訪朝に各国の元首脳らが大挙して同行

Posted April. 26, 2011 07:59,   

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米国のカーター元大統領の26日から28日までの訪朝は、グループ「エルダーズ(The Elders)」のメンバーであるアハティサーリ・フィンランド元大統領、ブルントラント・ノルウェー元首相、ロビンソン・アイルランド元大統領も同行するという点で、過去の訪朝とは違う。

4人の元首脳を含め、元国家首班や指導者ら「エルダーズ」のメンバー12人の外交ノウハウと交渉経験を合わせれば、500年に達する。米オンラインメディアのハフィントン・ポストは、「彼らが、グループの力量を結集して訪朝するからには、流暢な修辞学でさらに一歩進まなければならない」と指摘した。「エルダーズ」が成果を出せない場合、メンバーそれぞれに重荷となるだけでなく、「エルダーズ」の名声にも傷がつきかねない。このため、彼らが北朝鮮でどのような力を発揮するのか、注目される。

カーター氏は25日、中国・北京のラッフルズ・ホテルで行われた「エルダーズ」の記者会見で、「訪朝期間に金正日(キム・ジョンイル)総書記と金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委副委員長との会見を希望している。金総書記との会見はまだ伝えられていないが、実現すればうれしい」と述べた。

カーター氏は、訪朝の課題として、食糧支援の問題や北朝鮮の非核化、人権問題などを挙げた。オバマ米大統領の親書を持参するのかどうかについては答えなかった。北朝鮮に抑留された韓国系米国人チョン・ヨンス牧師の解放問題についても、「北朝鮮と計画されたことはない」と述べた。

韓国政府は、「エルダーズ」の訪朝に大きな期待はかけていない。個人資格の訪問で、非核化の議論を進展させる程のメッセージを持って帰る可能性はあまりないというムードだ。「エルダーズ」も、「目標は大きくない(modest)」と明らかにしている。にもかかわらず、「エルダーズ」は、「体裁維持」の面で、それなりの結果を出すものとみえる。ブルントラント元首相は、核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)の執行委員でもある。

北朝鮮にも、「エルダーズ」の同行は、過去のカーター元大統領の単独訪朝とは違ったプレッシャーになるものとみえる。専門家らは、金総書記が国際社会を相手に「政治ショー」をするためにも、彼らと会見する可能性が高いと見ている。



lightee@donga.com bonhong@donga.com