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[社説]南北会談、「北の偽りの約束」を容認する手続きになってはならない

[社説]南北会談、「北の偽りの約束」を容認する手続きになってはならない

Posted April. 18, 2011 10:03,   

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金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官とクリントン米国務長官は、16日の会談で、膠着状態に陥った6者協議の再開に向けて、非核化に関する南北対話を行うことで意見が一致した。李明博(イ・ミョンバク)大統領も17日、大統領府でクリントン長官に会い、南北首席代表会談の開催を再確認した。韓米両国は、中国と北朝鮮の段階的な会談の要求に対して、条件付きで対話のドアを開いていた。6者協議中国側首席代表の武大偉韓半島事務特別代表は11日、北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)第1外務次官と会った後、南北会談に続き、米朝会談と6者協議を開催する段階的な会談計画を明らかにしている。

6者協議は、08年12月以降、中断した状態だ。北朝鮮は、09年5月に2回目の核実験を実施し、核問題がさらに悪化した。核問題の解決どころか、北朝鮮の核武装を隣家の火事を見るように手をこまねいているだけでは、6者協議は死んだも同然だ。このようになったのには、議長国である中国の責任が大きい。6者協議参加国のうち唯一、北朝鮮と接触を続けている中国は、北朝鮮の核開発を事実上、放棄していると言っても過言ではない。

米朝が全体の方向を主導する現行の6者協議の運営方式も誤っている。米国は、世界戦略の次元で核問題を扱うため、中東の民主化デモ、アフガン戦争のような緊急懸案が発生すれば、北朝鮮の核問題は後まわしになる。日本は、6者協議を日本人拉致問題を解決する舞台に活用した。北朝鮮の核兵器がねらう1次ターゲットは韓国だ。北朝鮮は最近になって、遠慮なく核惨禍云々し、脅迫している。韓国に死活がかかった核解決に向けた南北首席代表会談が先に開かれるなら、6者協議の無力なムードを変えることもできるだろう。

韓米両国は、南北会談が開かれれば、まず北朝鮮が非核化への意志を示すことを要求しなければならない。先行措置として、ウラン濃縮計画(UEP)の中止、核実験と弾道ミサイル発射の停止を強く注文する必要がある。言葉ではなく行動が伴わないなら、北朝鮮の偽りの約束を認める愚を再び犯すことになるだろう。89年、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の写真公開で、核査察を迫られた北朝鮮は、南北会談に応じ、南北は韓半島非核化共同宣言に合意した。しかし、北朝鮮の非核化の約束は紙切れになってしまった。北朝鮮が、南北対話を米朝対話と6者協議に進む形式的手続きとして扱った過去の方式を繰り返す考えなら、国際社会の制裁と報復を受けることになるだろう。