Go to contents

MD協議中という米国、強く否定する韓国

MD協議中という米国、強く否定する韓国

Posted April. 16, 2011 08:35,   

한국어

米国防総省は13日(現地時間)、韓国とミサイル防衛(MD)協力について協議を進めていると明らかにした。ロバート国防副次官補(核・ミサイル防衛政策担当)は同日、上院軍事委員会小委の聴聞会に出席し、「韓国と2国間MD協力問題を協議している。未来の弾道ミサイル防衛(BMD)プログラムの有用性について韓国が決定を下せるように、両国が最近、要求分析を実施できる約定に署名した」と明らかにした。

政府の研究機関である韓国国防研究院(KIDA)と米ミサイル防衛局(MDA)は、13日と14日、北朝鮮ミサイルの脅威に備えるための会議を開いた。両機関はすでに数回、このような会議を開いているという。これに先立ち、両機関は昨年9月、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に備える「韓国型ミサイル防衛(KAMD)」システムに対する共同研究を始める約定書(TOR)を締結した。

KAMDは、北朝鮮が保有するスカッドミサイルなど、高度100キロ以下の大気圏で飛んでくる弾道ミサイルを迎撃するもので、軍事的には下層防衛システムに属する。いっぽう、米国のMDシステムは、射程距離5500キロ以上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を迎撃する上層防衛システムが中心だ。

国防部は、KIDAとMDAの共同研究が、韓国のMD参加の布石ではないかという見方を強く否定した。軍関係者は、「KAMDは、韓国を威嚇する北朝鮮の短距離弾道ミサイルと戦闘機などから韓国を防衛するためのもので、米国本土に対する長距離ミサイルの脅威を含む米国のBMDとは違う」と明らかにした。

にもかかわらず、米国は、同盟国の韓国が、アジア地域の安全保障の次元で、MD計画に参加することを求めているという。パトリック・オライリーMDA局長も、聴聞会で、「MDAは、現在20以上の国家とMDプロジェクトや研究、分析を行っている。韓国は、協力が進んでいる様々な国の一つだ」と述べた。このため米国側が、クリントン国務長官の16日のソウル訪問を機に、原則的な次元で、MD参加を要請する可能性もあると伝えられた。

米国のMD参加要求は、韓国にとってプレッシャーだ。米国は、ICBMを上昇段階や大気圏外で撃墜する高高度防衛計画に韓国が参加することを求めている。韓国が同計画に参加すれば、技術開発に大規模な人材と予算を投じなければならない。政府関係者は、「韓国に直接的な脅威はICBMではなく射程距離300〜600キロのスカッドミサイルだ。米国の高高度MD計画に参加すれば、韓国が中国を敵と考えているという誤解を招く恐れがある」と述べた。



zeitung@donga.com polaris@donga.com