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[オピニオン]空軍作戦指揮権

Posted April. 11, 2011 09:16,   

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空軍作戦司令部(空作司)の「中央防空統制所(MCRC)」には、韓半島と日本、中国の東部と極東ロシアが描かれた超大型の画面がある。全国に設置された空軍レーダーが捉えたすべての航跡が表示される。MCRCには、他の国が送った航空機情報も入ってくる。しかし、中国、北朝鮮、日本、ロシアは、軍用機関連の運航情報は提供しない。そのため、これらの航跡は、「未識別航跡」になる。特に、北朝鮮地域に現れた未識別航跡が注目される。

◆MCRCは、戦区航空統制本部(TACC)とともに動く。空軍は、韓国周辺に、「戦術措置線(TAL)」、その前に「拡張された戦術措置線」を定めている。未識別航跡が拡張された戦術措置線を越えれば、TACCは、近くの戦闘飛行団に戦闘待機を命令する。待機中のパイロットが直ちに戦闘機に乗り込む。未識別航跡が戦術措置線を越えれば、TACCは出撃を命令し、空作司令官(中将)に伝え、迎撃を決定することになる。一時も警戒を緩めることができない空作司令官は、大げさに言えば、「ハンバーガーで食事し、椅子に座りながら寝る」。

◆航空機はスピードが速いため、現代の航空戦は、単一の司令部で指揮する。03年のイラク戦争では、米国の中部空軍司令部が、米空軍機や航空母艦に載せられてきた米国と英国の海軍機、別の同盟国の空軍機を統合指揮した。韓国軍に戦時作戦統制権が返還されても、韓半島が戦争状態になれば、韓米両国は、在韓米第7空軍司令官(中将)を正司令官に、韓国空作司令官を副司令官とする「空軍構成軍司令部」を構成する。同司令部は、韓米空軍機と米海軍機を統合指揮することになる。このように、空軍作戦は一人が担い、専門的に遂行することが最も効率的だ。

◆朴鍾憲(パク・ジョンホン)空軍参謀総長が最近、「空軍参謀総長が作戦司令官を兼ねる限り、国防改革は問題がある」と指摘した。人事や予算など、様々な領域を管掌しなければならない空軍参謀総長は、作戦に専念することが不可能だということだ。しかし、国防部は、明確な反応を示していない。10日、朴総長は国防部記者室を訪れ、「私の話が誇張されて報道された」と釈明する懇談会を開いた。あちこちで発言が異なる国防改革がうまく進められるのか、心配だ。

李政勲(イ・ジョンフン)論説委員hoon@donga.com