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金国防長官「北朝鮮挑発時は支援勢力まで報復」

金国防長官「北朝鮮挑発時は支援勢力まで報復」

Posted April. 01, 2011 08:15,   

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金𨛗鎮(キム・グァンジン)国防部長官は31日、「北朝鮮が挑発すれば、自衛権の次元で、挑発の原点だけでなく、その支援勢力まで含め、断固として報復する」と明らかにした。しかし、北朝鮮は同日、哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件を「謀略劇」と繰り返し主張し、韓国側に「対話と戦争のどちらかを選択せよ」と主張した。

●一線指揮官に措置優先を許可

金長官は同日、ソウル世宗(セジョン)文化会館で開かれた韓国放送記者クラブ主催のテレビ討論会に出席し、北朝鮮の挑発に対する対応原則を明確にした。金長官は、「過去には、交戦規則に縛られすぎて受身の対応をした面があったが、これからは積極的な抑止戦略によって、一線の指揮官に措置優先を許可するなど、果断に対応する」と述べた。さらに、「対北先制攻撃も含まれるのか」という質問に対し、「先制攻撃は、局地挑発に含まれない」と答えた。

金長官は、「北朝鮮は対話局面でも、有利な時間と場所で新たな方法で挑発してくるだろう。原子力発電所など国家の主要施設に対し、北朝鮮の危害は非常に危険な挑発と考え、民・官・軍・警の統合防衛態勢を整えている」と述べた。だが、金長官は、一部の戦術核兵器の再配置論については、「北朝鮮の核の脅威に対し、戦術核兵器を再配置すれば、さらなる問題を引き起こす恐れがある」として、否定的な反応を示した。

金長官は、最近の国防改革を巡る軍内外の対立について、「戦争の条件と方法が、画期的に変化する時代に合わせ、軍も変わらなければならず、国防改革は、選択の問題ではなく、時代的課題だ」と強調した。

金長官は、軍上部指揮構造改革案の論議について、「合同参謀議長を中心とした統合性を発揮し、各軍本部が作戦指揮本部に変貌するなら、軍政と軍令を一元化しなければならない」とし、「これにより、合同参謀議長と各軍参謀総長の権限が相反したり、重複したりしない」と述べた。「軍内改革の反対勢力を抗命と見なす」という大統領府参謀の発言については、「『抗命』は誤った表現ではないかと考える。大統領府関係者がそのような表現をした事実はないと考え、大統領の指示によって、改革を力強く推進する」と述べた。

金長官は、兵役義務を履行しなかった人々の公職進出制限を求める主張に対し、「兵役義務忌避者は国民の義務を果たしていないため、制限を置くことに個人的に賛成する」と答えた。

●天安艦攻撃を否定する北朝鮮

北朝鮮は同日、国防委員会検査団報道官の談話を発表し、「南朝鮮の現当局者と軍部の好戦者は、これ以上2つの事件(天安艦と延坪島挑発)を取り上げ、無謀な反共和国敵視をすべきではない」と明らかにしたと、朝鮮中央通信が報じた。

談話は、「対話をしても度量の大きな対話をし、戦争をしても戦争らしい戦争をしようというのが、我が軍隊の立場だ。南朝鮮は、二者択一の岐路に立たされているということを直視すべきである」と主張した。さらに、「捏造と嘘で一貫した『北関与説』を言い続け、関係を悪化させればさせるほど、南朝鮮は計り知れない歴史の沼に陥るだろう」と付け加えた。

国防委員会の談話は、天安艦沈没1年を迎え、韓国軍海兵隊が延坪島(ヨンピョンド)と白翎島(ペクリョンド)の近海で射撃演習を実施するなど、対北朝鮮武力示威への反応と見られる。海兵隊は30日、K9自走砲やバルカン砲、81ミリ迫撃砲などを動員し、約5000発を発射した。



ysh1005@donga.com spear@donga.com