Go to contents

[オピニオン]中国資金

Posted March. 30, 2011 08:28,   

한국어

中国の株価は07年から高騰した。上海総合指数は、07年2月の2000ポイントから10月は6100ポイントまで上昇した。8000ポイントまで上がるという噂に、中国人は我先に証券市場に詰め掛け、「株中毒」が社会問題になった。韓国内では、中国の「金の株」への投資手引書が30種類以上も発売された。ファンドを通し、数兆ウォンの投資が行われ、一部の投資家らは、韓国より中国の経済動向に敏感に反応した。しかし、上海指数はまもなく暴落し、2000ポイントまで下がった。今は3000ポイント台を下回っている。

◆韓国人投資家の上海への遠征が鈍っている中、中国人の「お礼訪問」が始まっている。1月と2月に、それぞれ1兆ウォン以上の英国やフランス、オランダの資金が、国内証券市場から離れた。その代わりに、3兆ウォンを超える米国資金や、5000億ウォン弱の中国資金が新たに流れ込んでいる。中国資金は、昨年11月以降、本格的な買いに乗り出し、月平均の買い越しが3300億ウォンに上っている。昨年1月から10月にかけ、計1500億ウォンを買い越したのに比べれば、大きな違いがある。

◆「世界工場」の役割を果たしている中国は、輸出で外貨を獲得し、現在、外貨保有高が2兆8000億ドルに上る。他の追従を許さない分厚いドル財布は、米国に立ち向かう力の源になるが、人民元の切り上げへの圧力を招く悩みの種にもなっている。そのため、中国は昨年末、「海外投資を増やし、資本を外に送る」方針を決め、韓国を始め、アジア株や債券に本格的に着手している。主に韓国証券市場を見守っていた「王夫人」がついに、財布の紐を緩め始めている。

◆中国は、近いうちに、国富ファンド(CIC)、機関の海外ポートフォリオ投資(QDII)、企業の海外直接投資(ODI)の限度を大幅に増やす見込みだ。海外資本市場への投資許可であるQDIIの限度が3倍に拡大すれば、韓国の投資額が60億ドル(約6兆6600億ウォン)以上増えかねない。遠くないうちに、「王夫人の韓国優良株の買占め」が現実化するかもしれない。大宇(テウ)証券のホ・ジェファン研究委員は、「中国の韓国証券市場への関心は高くなく、QDIIの韓国割合は低い方だが、そもそも基本的な規模が大きく、国内への影響力は相当なものになるだろう」と分析した。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com