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北朝鮮、中国の朝僑にも「金正恩偶像化」

北朝鮮、中国の朝僑にも「金正恩偶像化」

Posted March. 28, 2011 08:38,   

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北朝鮮が、海外公館や北朝鮮の海外同胞に対して、金正日(キム・ジョンイル)総書記の3男で後継者の金正恩(キム・ジョンウン)労働党軍事委員会副委員長に対する偶像化作業を本格化していることが明らかになった。

●中国居住の朝僑、金正恩氏に忠誠を誓う

東亜(トンア)日報が27日に単独入手した中国に居住する北朝鮮同胞(朝僑・在中北朝鮮国籍者)が主に見る月刊誌「白頭(ペクトゥ)ーハンナ」2月号は、朝僑らが、金正恩副委員長の誕生日の2日前の1月6日、金正恩副委員長に祝いの手紙を書いたと報じた。金正恩氏が昨年9月、労働党党代表会で後継者に浮上した直後、海外外交官や貿易関係者が忠誠の手紙を書いて送ったのに続き、朝僑まで忠誠の手紙に動員されているのだ。

同誌は、北朝鮮当局の監督の下に制作されている月刊誌で、約3000人と推算される朝僑に毎月下旬、配布される。複数の消息筋は、「朝僑に配布される2、3種の雑誌に金正恩副委員長が登場したのは、先月が初めてだ」と明らかにした。

「白頭ーハンナ」に掲載された金正恩副委員長のニュースは2つで、記事と写真が掲載された。一つは、「朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長である英明な金正恩大将同志の誕生日に、在中朝鮮人総連合会で手紙採択会進行」というタイトルで、1月6日に祝賀の手紙を送った事実を伝えた。もう一つは、1月8日の誕生日当日に、「金正恩大将同士の誕生日を迎え、座談会を開いた」という内容。内容には、「朝鮮労働党を金日成(キム・イルソン)主席様の党に永遠に」、「偉大な首領様と同じ、さらなる傑出した偉人を革命の先頭に」などの表現がある。祖父と父のように金正恩副委員長の名前も太文字で表示し、同じレベルであることを強調している。

●大使館の外壁にも偶像化写真

最近、中国・北京駐在の北朝鮮大使館外壁の公開掲示板の写真が変わった。この掲示板には、普段、金総書記の現地視察写真が主に掲示されていた。しかし、今回は、約20枚の写真の中央に金日成主席の若い頃の写真が掲示された。1945年10月10日、金主席が労働党成立を宣言した時の姿だ。

この写真の中の金主席の姿は、現在、北朝鮮当局が対外にしばしば公開する金正恩副委員長の写真と非常に似ている。髪型や目線、撮影の角度などがほとんど同一だ。北朝鮮当局の対外への写真公開は、通常、徹底した統制の下で統一的に行われる。したがって、世界各国の北朝鮮公館で、この写真を使って金正恩副委員長に金日成主席をだぶらせようという意図とみられる。



mungchii@donga.com