哨戒艦「天安（チョンアン）」沈没事件が発生して１年が過ぎたが、北朝鮮の犯行であることを認めない民主党の態度は変わらなかった。民主党は、韓国の将兵と国民が北朝鮮の挑発にどれほど犠牲になって苦痛を受ければ、気がつくのか。それでも責任ある公党、国政の一翼を担う野党第一党と言えるだろうか。
民主党の朴智元（パク・チウォン）院内代表は２４日、「いまだに天安艦沈没の原因に対して、国民も世界的な学者も疑惑を持っている」と主張した。最近の世論調査によると、国民の８０％が、天安艦沈没を北朝鮮の犯行だと信じている。天安艦事件の発生直後、国内外の最高専門家７３人が参加した官民合同調査団の調査の結果、北朝鮮の犯行であることが明らかになった。決定的な物証である北朝鮮の魚雷まで発見された。にもかかわらず、朴院内代表が、爆発現場の条件と合いもしない実験結果を真実だと主張する一部教授を「世界的な学者」と言ったことは、さらなる歪曲と言わざるを得ない。
自由先進党の李会昌（イ・フェチャン）代表が２５日、「天安艦事件を決着させることは、北朝鮮の謝罪と再発防止の約束にかかっている。北朝鮮の謝罪拒否を正当化させる軽々しい言動をすべきではない」と述べた。正しい発言だ。李代表は、朴院内代表の発言が民主党の公式の方針なら、民主党は天安艦の勇士を追悼する資格もないと批判した。李明博（イ・ミョンバク）大統領も２５日、天安艦襲撃事件と関連して、「当時、北朝鮮の主張どおり真実を歪曲した人々の中に、誰も勇気をもって誤りを告白する人がいないことが、国民をより悲しくさせる」と述べた。いまだ天安艦の沈没が北朝鮮の犯行ではないとし、北朝鮮を庇護する勢力を批判した言葉だ。
国民の一致団結と確固たる安保思想こそ、核とミサイルと長射程砲、各種化学兵器と２０万人の特殊部隊を保有する兵営国家北朝鮮の挑発意志をそぐことができる強力な武器だ。第２の天安艦事件を防ぐために、政府と国民が北朝鮮の実体を正確に認識し、覚悟を新たにしなければならない。国民が天安艦沈没に対する北朝鮮の謝罪を要求するのは、過去の過ちを問うということだけでなく、再発防止のための意味が大きい。
今日、天安艦事件１年を迎え、午前１０時、大田（テジョン）国立顕忠園（ヒョンチュンウォン）では、天安艦４６勇士１周忌追悼式が執り行われる。ソウル広場をはじめ全国で様々な追悼行事が行われる。彼らは皆、誰かの愛する息子であり、父親であり、兄弟だ。北朝鮮を庇護することに汲々とする親北勢力は、犠牲者に対する国民の追悼ムードをしっかりと見なければならない。
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