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放射性物質、東風で韓国に飛来しても人体には無害 「0.1mSv以下」水準

放射性物質、東風で韓国に飛来しても人体には無害 「0.1mSv以下」水準

Posted March. 25, 2011 07:59,   

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風向きが東から西に変わり、日本の福島原子力発電所から漏れた放射性物質が、国内に飛散したとしても、人体に及ぼす影響はほとんどないという分析が出た。

漢陽(ハンヤン)大学・原子力工学科の李在己(イ・ジェギ)教授(国際放射線防護委員)は24日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のロッテホテルで開かれた「日本原発事故による国内放射線の影響についての緊急討論会」で、「風が現在の偏西風(西から東へと吹く風)から逆方向に吹き、日本の原発から洩れた放射性物質が国内に流れたとしても、我が国民の被爆放射線量は、年間01.mSv(ミリシーベルト)より低いだろう」と話した。0.1mSvとは、国内から飛行機に乗り、欧州を1往復する際に被爆する放射線量だ。

李教授は、チェルノブイリ原発爆発事故とスウェーデンの事例を基に、数値を計算した。チェルノブイリとスウェーデンとの距離は約1100キロと、韓国と福島間の距離と似ている。チェルノブイリ原発爆発直後に漏れた大規模な放射性物質は、スウェーデンに移動したが、この事故で、スウェーデン国民が1年間に浴びた総放射線量は0.2mSvに止まった。これは、スウェーデン国民が1年間の自然放射線量(6mSv)の3.3%水準だ。韓国で、一般人が生活の中で自然から受ける放射線量は、年間平均3mSvだ。

福島原発から漏れた放射性物質が、10キロ上空で西から東へと流れるジェット気流に乗り、米国や欧州を経て地球を一周し、2週間後に国内に飛来する可能性があるという見方もある。しかし、この可能性は大変少ない。今回の原発事故は、大規模な爆発がなく、漏れた放射性物質は上空10キロまで上がることが難しいからだ。

李教授は、「過度な『放射線恐怖』による社会的混乱に警戒しなければならない」と指摘した。西欧州では、1986年のチェルノブイリ原発爆発事故以降、奇形児の出産などを懸念して、その年の妊娠中絶手術が、ドイツでは4000件、ギリシャでは2000件など約1万件増えた。



xrockism@donga.com