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日本大震災で値下がりした原油価格、リビア情勢で再び上昇

日本大震災で値下がりした原油価格、リビア情勢で再び上昇

Posted March. 21, 2011 06:58,   

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東日本で起きた大地震の影響を受け、下落した原油価格などの国際原材料価格が、中東情勢の不安により、再び高騰振りを見せている。国内の平均ガソリン価格は20日、1リットル=1955.79ウォンと、史上最高値を更新し、161日間上昇を続けた。

20日、企画財政部と国際金融センターなどによると、東日本での大地震以降下落していた国際原油価格は、国連によるリビア空爆などによる原油供給の支障が生じ、当分高騰の勢いが続く見通しだ。

東日本の大地震により、日本の需要減少が見込まれ、1バレル=100ドル前半まで下落したドバイ油の現物価格は18日、1バレル=401ドル値上がりした1バレル=110.11ドルで取引を終え、再び1バレル=110ドル台を突破した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の4月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も15日、1バレル=97.18ドルまで急落したが、18日、1バレル=101.07ドルと、再び1バレル=100ドルを突破した。

先週、国家非常事態が宣言されたバーレーンやイエメンでのデモ激化は、国際原油市場のもう一つの変数として浮上している。バーレーンは、イランのシア派勢力が、世界最大産油国であるサウジアラビアまで拡大するのを食い止める役割を果たしてきたが、今回のデモの激化を受け、サウジの政情不安まで招きかねないという懸念のためだ。

原油のほか、他の原材料価格も東日本の大地震前の水準にまで回復し、一部はさらに値上がりしている。代表的な国際原材料価格指数であるCRB指数は、東日本で地震が発生した11日の351.88から、15日は338.14にまで下がり、16日から3日間連続して急上昇し、18日は351.15と、地震発生以前の水準を回復した。特に、トウモロコシや銅、ニッケルなどの価格は、東日本の大地震発生直前より高くなるなど、主要原材料価格は、地震による短期的衝撃を吸収し、上昇に転じている。アルミや錫価格も、東日本の大地震前のレベルに戻った。

国際原油価格の上昇により、国内製油会社各社が、現場のガソリンスタンドに供給している石油製品価格も、大幅に値上がりし、国内ガソリン価格は、さらに急上昇するものと見られる。韓国石油公社によると、3月第2週の製油会社のガソリンの平均供給価格(税引き前)は、先週より1リットル=47.2ウォン高の1リットル=928ウォンだった。上げ幅は2月第4週の10.8ウォン、3月第1週の32.9ウォンより大きくなっている。特に、軽油の平均供給価格は1リットル=1009.4ウォンと、先週より1リットル=56.9ウォンも値上がりした。製油会社の供給価格は、1週間程度の時差をおき、ガソリンスタンドの販売価格に反映される。これを受け、全国のガソリンスタンドのガソリン平均価格は近いうちに1リットル=2000ウォンを超える見通しだ。



hyejin@donga.com foryou@donga.com