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どうして人が直接?ロボット強国のアイロニー

どうして人が直接?ロボット強国のアイロニー

Posted March. 19, 2011 07:06,   

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日本福島原発の事故を受け、東京電力の職員が、致命的な放射線被爆の可能性を冒して、原発の復旧に取り組むというニュースを聞いた日本人は、どうしてロボットを投入しないかという疑問を投げかけている。日本は自他公認の世界最高のロボット強国。しかし、今度の事故ではロボットが全く役目を果たせずにいる。日本文部科学省の関係者は18日、「福島原発の現場に放射性物質の漏えいを探知するロボットがある」と話したが、原子力安全保安院の西山英彦さんは、「ロボットを使った記録がない」と話した。

複雑な産業製造工程や人命救助にまでロボットを活用している日本が、どうして放射性物質漏えいの危険性を甘受しなければならない作業に、人の代わりにロボットを投入しないのだろうか。

原子力発電所には維持・保守ロボットなど、原発の稼動中に使われるロボットがほとんどだ。原発は事故が発生しても自動制御システムと、最悪の場合は、人の力でコントロールできるという基準で設計されているため、今度のように予期できなかった事故が発生した時、人に代わって作業するロボットの開発水準は低いのが現状だ。

韓国原子力研究院のキム・スンホ原子力融合技術開発部長は、「原子力発電所の内部にはカメラを搭載して放射性数値が高い地域を撮影したり、パイプの詰まっている部分を開けられる多様なロボットが活用されている。しかし、世界的にも事故のような非常状況で使えるロボットの開発がまだまだ足りない。日本も似たような状況だろう」と話した。AFP通信も専門家の話として、「日本がレベルの高いロボット技術を保有しているが、事故の時に使える原発ロボットは持っていない」と指摘した。

一方、17日付のフランス紙ルモンドは、フランスのエネルギー企業のEDFと原発建設会社のアレバが、放射性物質に汚染した厳しい環境でも作業が可能なロボットを支援する用意を伝えたが、日本からはまだ何の連絡もないと報じた。フランスの人間型ロボットのヒューマノイド製作会社、アルデバラン・ロボティクスのロドルフ・ジェラン代表は、「スリーマイル島とチェルノブイリ原発事故以後、世界の原発業界でロボットの必要性が本格的に提起された」とし、「フランスは核関連事故の時、人間の代わりに作業できる特殊ロボットを保有している」と話した。



wonc@donga.com