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米地質調査局「日本列島2.4メートル移動」と発表 「誇張」との声も

米地質調査局「日本列島2.4メートル移動」と発表 「誇張」との声も

Posted March. 14, 2011 08:21,   

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日本を直撃した大地震が、日本列島と地球の自転軸に影響を及ぼしたという海外メディアの報道が相次いでいる。しかし、多くは信憑性が低いというのが専門家らの見解だ。

CNNは12日(現地時間)、米地質調査所(USGS)の地質分析家ケネス・ハドナット氏の話として、「今回の地震で、日本本土の地盤が約2.4メートル移動した」と報道した。USGSは、日本のある地域に設置された全地球測位システム(GPS)基地が移動したことをもとに、このような見解を示した。ハドナット氏は、「地面が全体的に押されて移動したとみられる。強い揺れで、列島が動いた」と主張した。

しかし、韓国地質資源研究院・国土地質研究本部の李ヨンス研究員は、「地震が発生した地域周辺は変形したが、列島全体が動いたというのは誇張だ。今も余震によって地面が揺れており、GPS測定値の信頼性を検証してみなければならない」と指摘した。延世(ヨンセ)大学地球システム科学部のホン・テギョン教授も、「地震が起きた断層面では一部移動の可能性があるが、ここから遠ざかれば、移動距離が急速に減少する」とし、「例えば、今回の地震が起きた場所から最も近い仙台地域ですら移動した可能性は低い」と指摘した。

また、12日(現地時間)、イタリアの国立地球物理学・火山学研究所(INGV)は、「今回の地震で、地球の自転軸が約10センチ移動した」と発表した。しかし、INGVは、04年にインドネシアのスマトラで地震が起きた時も自転軸が移動したと発表したが、数ヵ月後に再び測定した結果、変化はなかった。

今回の地震が白頭山(ペクトゥサン)の火山噴火に影響を及ぼすという説も信憑性がない。釜山(プサン)大学地球科学教育部の尹成孝(ユン・ソンヒョ)教授は、「出所が不明なデマ」と断定した。李ヨンス研究員も、「今回の地震が起きたところは、白頭山から距離も遠く、深さも浅いため、白頭山の熱源であるマグマ層にまったく影響を与えない」と説明した。李研究員は、「ただ、今回の地震が日本の火山帯にどのような影響を及ぼすのか、継続して観測する必要がある」と述べた。



jermes@donga.com