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韓国初の早期警戒機「E737ピースアイ」を公開、6月に韓国空軍に引き渡し

韓国初の早期警戒機「E737ピースアイ」を公開、6月に韓国空軍に引き渡し

Posted March. 03, 2011 04:19,   

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「これから韓国は、ピースアイ(Peace Eye=平和の監視者)で韓半島全域を防衛することができるようになります」

先月24日、米シアトルにあるボーイング社ケント工場で、韓国空軍初の空中早期警戒管制機(AEW&C)E737ピースアイが、韓国記者団に公開された。白色のE737機の側面には、グレーで「大韓民国空軍」という文字と太極の模様が鮮明に描かれていた。

早期警戒管制機は、遠距離から移動する敵の動きを捉え、地上基地に報告し、戦闘機を指揮・統制する「飛ぶ戦闘指揮司令部」。韓国は06年に、16億ドル(約1兆8000億ウォン)を投じ、E737を4機導入することを決めた。最初の1機は6月に、残り3機は、年末にも韓国空軍に引き渡される予定だ。

ボーイング社のプログラム・マネジャー、ランディ・プライス氏は、「地上レーダー基地は、山の後方の飛行物体を捉えることができず、特に、北朝鮮のAN2のように低い高度で飛行する航空機に脆弱だが、ピースアイは空中で探知するため、このような短所を克服できる。韓半島の地形に適合した移動式レーダーだ」と説明した。

機体の一番上には、近くで見ると、まるで藁ぶき屋根を建てたような長さ10メートルのアンテナ(メサ)がついている。プライス氏は、「以前は、円筒形レーダーが12秒に1回の割合で360度回転し、各方向を探知したが、『メサ』は各方向へ同時にビームを放ち探知するため、監視の死角がない」と強調した。

早期警戒管制機1機で、韓半島上空を飛ぶ全ての物体を同時に監視することができる。4機を購入したのは、燃料やパイロットの疲労などを考慮し、8時間運航が可能なためだ。3機が24時間体制で投入されれば、残りの1機は次の作戦のために整備に入る。



polaris@donga.com