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[社説]北朝鮮がまた挑発すれば、金正日政権を攻撃せよ

[社説]北朝鮮がまた挑発すれば、金正日政権を攻撃せよ

Posted February. 28, 2011 08:49,   

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権は、国外から押し寄せる民主化の波を遮断するために必至の様子だ。27日、板門店(パンムンジョム)代表部と南北将官級会談の団長が並べ立てた対南脅迫も、悪あがきだろう。北朝鮮内部でも、「国際的に独裁政権を追い出す運動が展開されている。北朝鮮住民も目を大きく見開いて世の中を見よ」という内容のビラがまかれたという。金正日親子は、30年間の独裁者ムバラクが没落し、42年間の独裁者カダフィが国際社会の公敵になるのを見て、恐怖を感じることだろう。金正日親子の韓国に対する脅迫は、独裁権力を維持するための最後の悪あがきと見なければならない。

北朝鮮は、今日から始まる韓米連合軍事演習「キーリゾルブ」の前に、「全面戦」や「ソウル火の海」といった背筋が寒くなるような発言をした。金𨛗鎮(キム・グァンジン)国防長官も先週、国会で、「キーリゾルブ演習の前後に北朝鮮の挑発の可能性がある」と発言した。北朝鮮が、挑発の口実にする術策に万全の対応で臨まなければならない。

韓国軍は、哨戒艦「天安(チョンアン)」と延坪島(ヨンピョンド)挑発に十分に報復できなかった。北朝鮮がともすれば韓国を威嚇するのは、韓国軍が軽く見られているせいでもある。軍は、今日で100日になる延坪島事態の教訓を想起しなければならない。北朝鮮が再び挑発すれば、金正日政権に徹底して反撃する覚悟を持つことを望む。北朝鮮が挑発すれば、彼らの攻撃手段が配備された場所を攻撃し、挑発の意欲をそがなければならない。攻撃地点の反撃は、加害者を直接懲らしめるという意味で、軍事的・心理的効果が大きい。

韓国軍は、今月の初めから、北朝鮮住民に1食分のごはんとラジオなどの生活用品を機関を通じて散布している。対北朝鮮心理戦という名前がついているが、北朝鮮にビラを飛ばして生活必需品を散布することは、北朝鮮住民の知る権利と生存権を保護する活動だ。これに北朝鮮が怒るのは、心理戦が効力を発揮しているという反証だ。北朝鮮の脅迫に押されて心理戦を停止することは臆病である。軍は、少しの動揺もせず、北朝鮮住民に世界の流れと金正日独裁政権の実状を正確に伝えなければならない。

軍は、生活必需品を送る際、北朝鮮が「毒物が入っている」と逆宣伝する場合に備えて、「大韓民国国軍です。食べても安全です。疑わしければ、家畜に先に食べさせてから、召し上がってください」と書き添えた。対北朝鮮心理戦の効果を最大にするには、緻密な戦略が必要だ。北朝鮮にビラを飛ばしている脱北者団体や人権団体も、心理戦の効果を極大化する案をさらに講じる必要がある。