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「言いたいことは一杯あるけど…」国情院事件で気をもむロッテホテル

「言いたいことは一杯あるけど…」国情院事件で気をもむロッテホテル

Posted February. 28, 2011 08:49,   

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国家情報院(国情院)のインドネシア特使団客室侵入事件に対する疑惑が静まらず、ソウル中区小公洞(チュンク・ソゴンドン)のロッテホテルが気をもんでいる。

インドネシア特使団侵入事件が、国情院職員によることが分かった21日以降、ロッテホテルは超非常事態だ。特に、ホテルのセキュリティや信頼性に対する疑惑が高まっており、これにどのように対応すべきか、毎日会議を開いて苦慮している。

1124室の客室で国内最大規模のロッテホテルは、昨年のG20ソウル首脳会議の時、サウジアラビアや欧州連合(EU)、オランダの首脳が宿泊したほか、大統領府や各省庁主催の国際行事を最も多く開いてきた国内の代表ホテルだ。そのため今回の事件は、一層衝撃的に受け止められている。

また、インドネシア特使団は、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長が直接出迎え、ロッテのインドネシア事業拡大案を協議しており、ロッテグループの体面も少なからぬダメージを受けることになった。最近では、ロッテホテル職員が、インドネシア特使団の客室のドアを開けたという疑惑まで提起されている。ロッテホテル側は、「ホテル職員がドアを開けたなんて、とんでもない謀略だ。一日も早く真実が明らかになることだけを待っている」と明らかにした。

しかし、警察がノートブックの指紋が識別できないことを明らかにし、事件の真相が十分に糾明されるのか疑問視される。このような状況で、同事件を捜査中のソウル南大門(ナムデムン)警察署のシン・ソンチョル刑事課長は25日、「ロッテホテルの防犯カメラを公開すれば、ホテルも国情院いずれも死ぬ」と妙な発言をした。

ホテル業界では、「ロッテホテルも被害者だ。情報機関と捜査機関が自分たちの過ちを隠すために、ホテルに責任を転嫁している」という指摘もある。ロッテホテル関係者は、「誰も真実を隠そうなどとは思わない。言いたいことはあるが、言うこともできず…」と話した。

ホテル関係者は、「今回の事件に対して、外国の大使館や企業の顧客から問い合わせがあったが、予約の取り消しはほとんどない。国際行事やVIPの宿泊は予定通りだ」と明らかにした。23日にはマハティール前マレーシア首相が宿泊し、24日には大統領府が主催した「グローバルコリア2011」国際会議が支障なく行われた。

同事件後、ロッテホテルはセキュリティを大幅に強化した。カードキーがある宿泊客だけエレベーターで客室のある階に出入りできるセキュリティシステムを新たに稼動した。このシステムは以前にもあったが、不便だという顧客の声でこれまで利用されなかった。



jaeyuna@donga.com