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両江道の電話網を遮断、南浦市では軍の実弾を回収

両江道の電話網を遮断、南浦市では軍の実弾を回収

Posted February. 26, 2011 10:17,   

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北朝鮮が、中朝国境地域の携帯電話の通信網を遮断し、各大学に監視要員を派遣するなど、統制強化に乗り出したと、米国の自由アジア放送(RFA)が25日、報じた。リビア情勢など、アフリカ・中東の民主化デモの情報が北朝鮮内部に伝わることを防ぐための措置とみられる。

RFAは同日、両江道恵山市(ヤンガンド・ヘサンシ)の大学生の話しとして、「22日から、両江道に中東の情報が急速に広がり始めた。当局は、各大学に1人だった保安員を4人に増やし、大学生の活動を監視するなど、素早く対応している」と伝えた。また、咸鏡北道会寧市(ハムギョンプクト・フェリョンシ)の消息筋の話として、「(当局が)携帯電話の遮断だけでなく、通信装備の過負荷を理由に、幹部を除く一般の家庭の電話回線も、当分の間、遮断することを決めた」と付け加えた。

対北朝鮮短波放送の自由北朝鮮放送は、平安南道南浦市(ピョンアンナムド・ナムポシ)の臥牛島(ワウド)区域に勤務する軍人を紹介し、「18日から、部隊の弾薬を回収して大隊の弾薬庫に移し、歩哨も実弾の入っていない銃を持つなど、前例のないことが起こっている。金正日(キム・ジョンイル)総書記が軍人も信じられなくなり、そのような措置を取っている」と伝えた。

北朝鮮が、内部の統制強化に出たのは、中東の民主化デモの情報が様々な方法で伝えられていることによる。脱北者団体に続き、韓国軍も今月初めから、中東民主化の情報を伝えるビラを北朝鮮に散布している。対北朝鮮短波放送の「開かれた北朝鮮放送」は、「恵山市淵豊洞(ヘサンシ・ヨンプンドン)と付近の地域に、24日、エジプトのデモの情報を伝える大量のビラがまかれた。このビラは、北朝鮮内部勢力の協力で、中国で製作されて持ち込まれたもののようだ」と伝えた。

中東の民主化デモは、北朝鮮の外貨稼ぎにも影響を及ぼすものとみられる。インターネットメディアのデイリーNKは、「中東国家と兵器取引をする北朝鮮軍部の外貨獲得が難しくなり、金正日総書記の統治資金づくりに打撃を与えるだろう」と報じた。北朝鮮は09年、中東地域に通常兵器やミサイルを輸出し、約2億ドルを得たという。



spear@donga.com