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「3度目の涙はない」 平昌、未来の新たな地平を開く

「3度目の涙はない」 平昌、未来の新たな地平を開く

Posted February. 17, 2011 08:58,   

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2018年冬季五輪の招致に向かう江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)の偉大な挑戦が本格的に始まった。10年のカナダ・バンクーバーと14年のロシア・ソチに敗れての3度目の挑戦。国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の現地調査初日の16日午前、アルペンシアリゾートで行われたプレゼンテーションは、予定よりも40分早く終わった。IOC評価委員会の質問は少なかった。平昌冬季五輪招致委員会の準備がうまくいったという証拠だ。平昌招致委のプレゼンテーションは、分断国家を強調した過去2度の現地調査よりも緻密だったという評価を受けた。政府の支援も強まった。李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、平昌を訪れ、「今回も冬季五輪の招致に失敗すれば、体面に傷がつく」として、前向きな支援を約束した。

●平昌の五輪構想に満足

IOC評価委員会のリンドベリ委員長(スウェーデン)は、63年の女子フィギュアスケート選手権の優勝者だ。フランス・アヌシーの現地調査では、「アヌシーは、宿泊施設を補完しなければならない」と指摘するなど、鋭い質問が多かったという。しかし、平昌では違った。

朴容晟(パク・ヨンソン)大韓体育会(KOC)会長は、「平昌招致委がプレゼンテーションを完璧に準備し、成功的だった」と伝えた。評価委員らは、平昌の五輪ビジョンと遺産、オリンピックコンセプト、競技場、パラリンピックの4つのテーマに対し、特に指摘するところがなかったということだ。

韓国のソリ競技の開拓者である姜光倍(カン・グァンベ)国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)副会長は、競技場についてのプレゼンテーションに続き、応答も英語で行い、評価委員会を満足させた。姜氏は、選手出身らしく、選手のための平昌冬季五輪を強調した。

「ボブスレーとスケルトン、リュージュで五輪に4度も出場し、移動距離が長くて苦労した経験があります。平昌が冬季五輪を招致すれば、選手の移動距離を最大限減らし、楽に競技ができ、どこでも無線インターネットが使えるなど、様々な文化生活を楽しむ環境を作ることを約束します」

●未来に向かう平昌

平昌は、10年と14年に冬季五輪の招致に失敗した時は、世界唯一の分断国家という点を強調した。しかし、IOC評価委員会は、「また分断の話か」と否定的な反応を見せた。

今回は、未来を選択した。アジアに冬季スポーツを広めるというビジョンを提示した。平昌招致委の冬季五輪コンセプトとビジョンをプレゼンテーションしたソン・ムンジョン中央(チュンアン)大学教授(広告広報学)は、「アジアで冬季五輪が開かれなければならない正当性を説明し、評価委員会の共感を得た」と話した。そして、「88年のソウル五輪を忘れることができない。12歳の少女だった時、可愛いホドリのマスコットと華やかな花火は、私の胸に今でも残っている。あの時の感動を30年後の平昌で再現したいという考えを伝えた」と付け加えた。

ソン教授は、平昌で冬季五輪を開催すれば、アジアの冬季スポーツを発展させ、青少年に五輪の精神を広める契機になると強調した。前の2度の招致活動で、競技場と交通インフラを拡充しており、これからは、平昌を冬季五輪特区にするという青写真も紹介した。世界人口の60%が集まるアジア地域の青少年に、冬季スポーツを広める契機になると強調した。

延世(ヨンセ)大学のチョン・ヨングァン教授(スポーツレジャー学)は、「パラリンピックのために1750万ドルを投資し、統合準備プロジェクトを推進する」と明らかにした。94年のリレハンメル冬季五輪のショートトラック銅メダルリストの金ソヒ氏(ソウル大学体育学科博士課程)は、「環境にやさしい選手村を設計して都市の遺産にし、漢方治療所や文化プログラムを提供する」と述べた。

平昌招致委は17日、アルペンシア一帯とボクァン・フィニックスパーク、仲峰(チュンボン)アルペン競技場で、現地調査を受ける。



beetlez@donga.com