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[オピニオン]「ビビンパ利益集団」ハンナラ党

[オピニオン]「ビビンパ利益集団」ハンナラ党

Posted February. 14, 2011 09:54,   

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京畿道盆唐(キョンギド・プンダン)乙選挙区の国会議員補欠選挙の公認候補選びをめぐってハンナラ党内の対立が泥仕合の様子を呈している。候補の1人に挙げられている姜在渉(カン・ジェソプ)元代表をめぐって執行部の軋轢が深まっている。洪準杓(ホン・ジュンピョ)最高委員は、姜氏について「選挙に出て党のために貢献したいと思っているのなら、もっと厳しい地域で出馬するのが筋」と反対した。姜氏の候補公認を支持するグループは、彼ら自身、過去に姜氏に借りがあったことを意識しているようだ。反対する側は、表向きには「古いイメージ」を取り上げているが、強力なライバルが党内に入ってくることを好まないためという分析が出ている。

◆朴槿恵(パク・グンヘ)元ハンナラ党代表が11日に発議した社会保障基本法全部改正案には、ハンナラ党で親朴系(朴槿恵氏系)議員52人のほかに、親李系(李大統領系)43人と中立系議員19人も参加した。改憲問題をめぐって親李系と親朴系が厳しく対立している状況であることを勘案すれば異例的だ。次期大統領選候補のなかで、不動の支持率1位を記録している「朴槿恵パワー」の威力なのか。そのような朴代表を狙いに定めたかのように、李在五(イ・ジェオ)特任長官は「まるで大統領になったように振舞うのは国民を疲れさせる」と牽制球を放った。どちらに並んだらよいか、ハンナラ党議員の悩みが深いだろう。

◆科学ビジネスベルトの誘致問題をめぐっては忠清(チュンチョン)地域と非忠清地域、親朴系と親李系とが、せめぎあいを繰り広げている。中身を覗けば、政治的な利害打算と地域利己主義がかみ合っている。慶尚道(キョンサンド)の新空港建設問題も一緒だ。同じ慶尚道地域でも候補地として密陽下南邑(ミルヤン・ハナムウプ)を支持する大邱(テグ)—慶尚北道(キョンサンブクド)—蔚山(ウルサン)—慶尚南道(キョンサンナムド)の議員グループと、釜山加徳島(プサン・カドクド)を押す釜山グループに分かれている。ハンナラ党は目下、事案ごとにグループに分かれて泥仕合をする利益集団の様子を呈している。

◆映画「クォン・スンブン女史拉致事件」の主人公のクォン女史は、女一手でコムタン(牛の肉や内蔵を長時間煮込んだスープ)屋を運営して稼いだ巨額を全部子どもに分けてやる。しかし、自分が拉致されたという話を聞いても、自分の財産のことしか頭にない子どもたちの失態を確かめてからは、拉致犯と組んで500億ウォンの身代金を受け取るというストーリーだ。遅まきながらも、子どもたちに正しい考え方を持たせたい、というのがクォン女史の真意だった。今のようなハンナラ党が様子だと、ウォン女史の子どもたちのように、国民に見事に復讐される日が来るだろう。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com