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ソマリア海賊の取り調べ、通訳手配が最大の難題

ソマリア海賊の取り調べ、通訳手配が最大の難題

Posted January. 29, 2011 03:07,   

한국어

「ソマリア語を通訳できる人はいませんか?」

拉致されたサムホ・ジュエリー号の乗組員らを救出する過程で逮捕したソマリア海賊5人の捜査を負かされた警察の悩みが深まっている。南海(ナムヘ)地方海洋警察庁によると、海賊らは同海洋警察に引き渡される瞬間から国内法の適用を受ける。

海洋警察は、海上強盗などの容疑で拘束令状を申請する計画だ。刑事訴訟法上の拘束期間(10日)に取り調べた後、釜山(プサン)地検に送検される。拉致の経緯や乗組員への障害、韓国籍船の航海情報の提供者の存在など、膨大な項目の取り調べが行われる。

問題は、ソマリア語が分かる通訳の確保が容易でないことだ。海洋警察は23日、釜山外国語大学の教授らと大学付設の地中海研究所に、5人の通訳を依頼した。ところが教授らは、テレビで放送されたソマリア海賊たちの会話を聞いては、「聞き取れない」との反応を見せた。酷い方言を使う上、意味不明な語彙を沢山使っていたという。

ソマリア国民の85%を占める「ソマリア族」は、ほとんどがソマリア語を使っている。ソマリア内の少数だけがアラブ語やイタリア語を使用する。ソマリア語は北方方言、中部方言、沿岸方言、ジャバルティ方言などと地域別に分かれる。

北方方言は英語、南部方言はイタリア語、ソマリア語全体はアラブ語から借用する言葉が多いという特徴がある。

またソマリアだけでなく、エチオピア、ケニア、ジブティ共和国などでも使われている。海賊の大半が文字が分からないため、書面による取り調べはなおさら困難だ。このため、海洋警察は国防部、外交通商部、国家情報院、韓国外国語大学などにソマリア語が流暢な通訳の手配を依頼している。



zozo@donga.com