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南北軍事会談3大争点から見た北朝鮮の「隠された爆弾」

南北軍事会談3大争点から見た北朝鮮の「隠された爆弾」

Posted January. 24, 2011 02:58,   

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政府当局者が、北朝鮮の高官級軍事会談の提案に隠されている「爆弾」探しに奔走している。米国と中国の対話要求に続く北朝鮮の突然の対話提案を受け入れざるを得なかったものの、北朝鮮が本会談で出すかも知れない「危険要因」を事前に見つけ出し、予備会談で徹底的に排除するという考えだ。

ある当局者は23日、「北朝鮮が本当に韓国との率直な対話を通じて、6者協議と米朝関係の改善に進むということなのか、金正恩(キム・ジョンウン)後継体制の確立のために韓国を呼んで宣伝戦をするということなのか、根本的な問いだ」と述べた。別の当局者は、「正直に言って、予備会談で決裂する可能性が高い」と吐露した。

当局者や専門家らは、北朝鮮の会談提案が、韓国内の対立づくり用である可能性にも注目している。「哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没と延坪島(ヨンピョンド)砲撃に対する見解」を明らかにするとした北朝鮮が、予備会談や本会談でごまかすような表現を使うケースがこれに該当する。

これを謝罪として受け入れ、次に進むことを主張する進歩陣営と、偽りの謝罪は受け入れられないという保守陣営との間に、再び激しい対立が起こることは火を見るより明らかだ。金ギョンドク前国防部国防改革室長は、「北朝鮮はそういう話を作り出すのに長けており、今回も何か出してくるだろう」と指摘した。

次に、北朝鮮が、国際社会が見守る中、「西海(ソヘ・黄海)問題」を提起し、後継者の金正恩(キム・ジョンウン)の政治的業績にしようとするケースだ。北朝鮮側代表が本会談で、「韓国が主張する西海上の北方限界線(NLL)は幽霊線だとし、99年に朝鮮民主主義人民共和国が宣言した西海海上分界線だけが正当だ」という従来の主張を繰り返し、これを外信が大々的に報じれば、北朝鮮の西海紛争地域化の戦術を国際社会に広報することになる。

北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、「核は米国との問題という主張は、金正日(キム・ジョンイル)政権が絶対に引くことのできない『基本的立場』であるため、韓国側が求める非核化関連の南北対話は難しい」と強調した。しかし、北朝鮮が09年、南北首脳会談の推進過程で、「李明博(イ・ミョンバク)大統領が平壌(ピョンヤン)に来れば、核問題について話し合える」という柔軟な態度を示した点を考えれば、会談自体は開催できるという見方もある。

しかし、北朝鮮側代表は、会談で、「非核化は金日成(キム・イルソン)主席の遺訓だが、米国の核脅威のため、核開発は放棄できない」とし、対米宣伝戦を展開する可能性がある。北朝鮮外務省は、昨年4月21日に出した「備忘録」でも、「(2度の核実験は)米国の核を我々の核で抑止する現段階での核脅威除去の努力だ」と主張している。



kyle@donga.com