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モルガンスタンレーの不動産投資部門、昨年末に韓国から撤退

モルガンスタンレーの不動産投資部門、昨年末に韓国から撤退

Posted January. 21, 2011 05:10,   

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モルガンスタンレーが、ソウルスクエアの売却に続いて不動産投資部門である「モルガンスタンレーリアルテステイトインベスティング」を、昨年12月31日付で、韓国市場から撤退させたことが分かった。モルガンスタンレーの関係者は20日、「不動産事業の関連部署は全て撤退した」と明らかにした。

ローンスターやマッコーリー、プルデンシャルなどの外国系投資銀行は、1998年の通貨危機後急落した国内不動産市場に進出し、膨大な収益を上げた。ローンスターは01年、「スターホールディングスAS」という海外法人を通じ、現代(ヒョンデ)産業開発からソウル江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)の「スタータワー」ビルを6600億ウォンで購入したあと、04年12月、シンガポール法人に9000億ウォンで売りさばき、実に2400億ウォンあまりの差益を上げた。

マッコーリーは、ソウル汝矣島(ヨイド)の大宇(テウ)証券ビルを03年、720億ウォンで購入した後、07年、1120億ウォンで売り返し、400億ウォンあまりの収益を上げており、プルデンシャルは、ソウル南大門(ナムデムン)のソウルシティタワーを03年、1580億ウォンで購入し、4年後、3185億ウォンで処分し、1600億ウォンあまりの差益を上げた。

しかし、今回のモルガンスタンレーの投資失敗をきっかけに、今後は、外国系投資銀行各社が従来のように、簡単に差益を上げることは難しいだろうというのが、不動産業界の見方だ。ある外国系投資家が保有したソウル中心部の大手ビルには、テナントがついていない数多いオフィスが数ヵ月間放置されているという。また、他の外国系投資家が保有したソウル鍾路区(チョンノグ)の大手ビルは昨年、ひそかに売りに出されたが、買い手がつかず、ひとまず売却を撤回したという。

現代証券の金ヨンヒ・ファンドリサーチチーム長は、「かつては大手オフィスビルの供給が少なく、収益率が大変高かったが、13年からオフィスビルの供給過剰で、収益率の下落は避けられない」と述べ、「外国系資本も、かつてのような高い収益は望めないだろう」と話した。



cpu@donga.com bright@donga.com