Go to contents

韓銀総裁、経済成長率の上方修正の可能性を示唆

韓銀総裁、経済成長率の上方修正の可能性を示唆

Posted January. 20, 2011 08:54,   

한국어

韓国銀行(韓銀)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁(写真)は19日、「中央銀行の立場では、(成長より)さらに大きな関心事は、インフレへの圧力だ。(今)相当厳しい状況に置かれているのは事実だ」と述べ、最近の物価現状を巡り、相当懸念していることを仄めかした。

金総裁は同日、ソウル¥区小公洞(チュング・ソゴンドン)のロッテホテルで開かれた金融研究院招待の演説の中で、「国際原材料価格が上昇し、供給面では厳しい一方、名目国内総生産(GDP)と潜在GDPとの格差である『GDPギャップ』が増加しており、需要上昇への圧力が強くなっている」とした上で、このように述べた。

金総裁は今年、米経済成長率を巡り、「当初、韓銀は2.4%を予測し、国際通貨基金(IMF)は2.3%、経済協力開発機構(OECD)は2.2%を見込んだが、最近は様変わりし、3.5%を越えるだろうという話も出ている」とし、「そうなれば、わが国も(成長率の予測値を)引き上げなけばならない」と語った。これは今年、韓国の経済成長率の予測値を上方修正することもありうることを示唆した発言であり、そうなれば、今年の物価上昇率の予測値も高まる可能性がある。これを巡り、金総裁は、「対外環境などが速いスピードで変わる可能性がある」とし、「どのような形で成長を遂げるかが重要であり、もう少し見守らなければならない」と語った。韓銀は、今年の成長率の予測値を4.5%、物価上昇率の予測値を3.5%と示した。

一方、年明けの政府の大々的な物価安定策にも関わらず、政府が価格をチェックする生活必需品が、10品目のうち6品目の割合で、上昇したことが分かった。企画財政部や韓国消費者院の価格情報公開サイト「T−gate」によると、政府が消費者院を通じ、調査を行っている必需品79品目のうち、48品目(60.8%)の1月第1週の価格は、1週間前に比べ上昇した。昨年12月最後の週、80品目のうち20品目だけの価格が上昇したことに比べれば、価格が上昇する品目は徐々に増えている。

主要品目別では、リンスの価格が9.15%値上がりし、最も高い上げ幅を記録した。さらに、洗面用石鹸(8.74%)やインスタントコーヒー(5.41%)、洗剤(4.88%)、シャンプー(4.75%)、ごま油(3.9%)などの工業製品や加工食品の順だった。



achim@donga.com weappon@donga.com