Go to contents

「すぐ米国を抜く」中国メディアが楽観論

「すぐ米国を抜く」中国メディアが楽観論

Posted January. 18, 2011 06:32,   

한국어

「中国が世界1位になれば」

中国の胡錦濤国家主席の歴史的な訪米を翌日に控えた17日、中国共産党の機関紙「人民日報」の国際時事姉妹紙の「環球時報」が、「中国が世界1位になれば」というタイトルの記事を掲載した。

官営メディアが、「中国が世界1位」という表現を使ったのは異例のこと。これまで中国の最高指導者は、「中国は米国の覇権に挑戦しない」、「中国はG2ではない」という発言をよくしていた。中国脅威論の拡散を警戒する発言だった。

しかし、環球時報は、「中国の発展に対する議論が、ますます『世界ナンバー1であり、米国を抜いた中国にどのように対応するのか』に変わりつつある」と主張し、中国1位をテーマに専門家4人の意見を掲載した。このような楽観論が中国にどのような影響を与え、どのように対処すべきかを探るというテーマだが、中国がすぐにも米国を追い抜くという自信が各所で感じられる。

中国現代国際関係研究院米国研究所の達巍・副所長は、「中国は様々な面で、すでに世界1位になっている」とし、「総量上、この1位は大変正常だが、外部世界に大きな衝撃を与える」と述べた。さらに、「中国人は1人当たりの所得で自分を見るので、認識の差が大きいが、国際社会では、総量が主に国力比較の指標となる」とし、「大国だけが、航空母艦や次世代戦闘機、宇宙開発ができる」と強調した。

復旦大学米国研究中心の呉心伯・副主任は、「西欧は、約300年間世界を主導したことに慣れ、非西欧国家がある分野で西欧を追い抜くことを受け入れることができない。中国がある分野で1位になったとすれば、これによる副作用を強調しようという考えを持っている」と主張した。さらに、「中国経済が米国を追い抜く可能性は非常に高く、これはまもなく米国が経済規模で世界2位になることを意味する」と付け加えた。

シンガポール国立大学東亜研究所の鄭永年所長も、「世界的な金融危機後、米国は高い失業率、欧州は財政難などで自信をなくしたが、中国は無難に危機を克服し、経済規模も大きくなったので、中国の実力に対する過大評価がなくはない」と指摘した。



mungchii@donga.com