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予備電力「わずか4万キロワット」、何とか危機を乗り越えた

予備電力「わずか4万キロワット」、何とか危機を乗り越えた

Posted January. 18, 2011 06:32,   

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「わずか4万キロワット…」

史上最大電力難が予想された17日午前。リアルタイムで予備電力を確認していた電力取引所の職員らは、正午になってからようやく、ほっとした表情になった。週末から続いた厳しい寒さで、同日午前、予備電力が「非常事態」レベルの400万キロワットを下回ると予想されたが、4万キロワットを残し、何とか危機を乗り越えたためだ。知識経済部側は、「午前10時から正午にかけてが最も電力使用量の多い時間帯だが、幸い無事に乗り越えることができた」と安堵した様子だった。

知識経済部は同日午後4時ごろ、全羅南道麗水市(チョンラナムド・ヨスシ)のGSカルテクスなど、麗水産業団地周辺が停電になったというニュースに、一時動揺した。しかし、同日の停電自体は、過負荷ではなく、送電線の寸断で起きたことが、後で分かった。

同日、公企業や主要機関は、停電などエネルギー非常事態に備えるため、事務所内の電力需要の分散に追われた様子だった。午前11時、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)の韓国電力本社は、全てのオフィスの電灯や暖房機器の電源を切った。全従業員2100人余りが早めの昼食のため、オフィスを空けたためだ。韓国電力(韓電)や電力グループ会社は、今月6日から半月間、職員の昼食時間を午前11時〜正午へと1時間繰り上げた。

韓電の関係者は、「午前11時はほとんどの企業や商店街が本格的な活動を開始し、電力使用量が多い時間帯だ」とし、「韓電の事務所を空け、電力需要を分散させるという意味だ」と説明した。韓電に続き、日進(イルジン)グループも民間企業では初めて、京畿水原(キョンギ・スウォン)工場など4つの工場の昼食時間を午前11時に調整した。

行政安全部から、省エネ指針通知を受けたソウル市役所や各区役所も、暖房との戦いに取り掛かっている。ソウル市役所は同日から午前10時〜正午、午後4〜6時の間の1日に2度、ヒッターを切り、勤務した。道峰(トボン)区役所は、午前8時から9時半まで暖房を入れ、陽射しがあった後は、全て中止する。瑞草(ソチョ)区役所は、「エネルギー当番制」を取り入れ、正午ごとに事務所内の電子機器の電源を切り、オフィスに残っている職員らを全員外へ出している。瑞草区の関係者は、「室内温度が低く、職員らにジャンパーを支給している」と説明した。

各病院は、患者治療に支障が生じないよう、非常発電機を取り付け、停電に備えている。ソウル鍾路区蓮建洞(チョンノグ・ヨンゴンドン)のソウル大学病院は、治療に必要な適正温度の25〜27度を維持するため、本館や地下駐車場などに、自主的に非常発電機5台を設置している。延世(ヨンセ)大学・セブランス病院も同様に、緊急手術や重患室の生命維持装置の維持に向け、高圧発電機5台を稼動している。停電になっても、全体の電力稼働率50%基準で、約54時間維持できる。

様々な国際行事などが頻繁に行われるソウル江南区三成洞の貿易センターも、ビルの象徴性や安全性を考慮し、自家発電を行っている。貿易センター側は、「夏季と冬季ごとに、韓電と協議し、自主的にガス発電機3台を稼動している」とし、「貿易センター団地の全体電力使用量の10%を生産している」と話した。



jhk85@donga.com