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畜産業の基盤が崩壊する

Posted January. 10, 2011 08:31,   

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昨年11月まで、国内で飼育された牛や豚10頭の内1頭は今、冷たい土の中に埋められている。口蹄疫のせいだ。9日には口蹄疫による殺処分規模が、国内全体飼育規模(1320万頭あまり)の10%に迫る128万頭あまりへと増えた。そのため、雪だるまのように膨らむ被害額も問題だが、国内畜産業の基盤そのものが揺さぶられかねないという懸念が高まっている。

●畜産業の基盤が崩れた金浦と安東

「この地域の家畜の70%以上を土の中に埋めました。金浦(キムポ)の畜産業は崩壊同然ですね…」

9日、京畿道(キョンギド)金浦市・農政流通課の関係者は、「牛や豚を最も多く飼育していた月串面(ウォルゴッミョン)を中心に、殺処分規模が急増し、今後当面、家畜を飼育する気すら起こらないだろう」とため息をついた。同日まで金浦市で口蹄疫により殺処分された偶蹄類は計5万9772頭。同地域全体の偶蹄類7万9811頭の74%に該当する。地元畜産業の基盤が丸ごと抜き取られた。

月串面の畜産農家、イム某氏(49)は、「4月に続き、また口蹄疫が発生し、地域の畜産業そのものが消える危機に置かれている」と言い、「一生、家畜と共に生きてきたが、今後、何をして食べていければいいかわからない」と嘆いた。

最初の発生地である慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)の関係者は、「(畜産基盤は)すでに崩壊した」と話した。安東市は、全体17万4000頭あまりの牛や豚の90%ほどが殺処分の対象となっている。権寧世(クォン・ヨンセ)市長は、「地域経済再生団や畜産債権団を立ち上げ、全力を傾けているが、どこから手をつければいいか分からず、困り果てている」と言い、「まっさかさまに落ちている安東の農特産物を巡る否定的な認識を食い止めるため、ソウル消費者向けの購買促進イベントを準備している」と語った。

このような状況は、他の地域も同様だ。今回の口蹄疫は、韓国牛飼育規模でトップの慶尚北道や、乳牛トップの京畿、豚トップの忠鋻南道(チュンチョンナムド)を襲った。韓国牛や乳牛、豚の飼育規模別上位の3つの広域自治体のうち、口蹄疫から自由なところは、全羅南道(チョンラナムド=韓国牛2位)が唯一だ。口蹄疫は国内最高のブランド韓国牛を生産する江原銫城(カンウォン・フェンソン)や、最大の韓国牛集散地である慶尚北道慶州(キョンジュ)でも発生した。畜産業界の関係者は、「口蹄疫が、飼育規模が大きく、大規模の畜産農家が密集しているところで、相次いで起きた」と言い、「今後の後遺症は並大抵のものではないだろう」と話した。



alwaysj@donga.com run-juno@donga.com