Go to contents

22兆ウォンのブラジル高速鉄道事業、受注なるか

22兆ウォンのブラジル高速鉄道事業、受注なるか

Posted January. 04, 2011 03:13,   

한국어

ブラジル初の女性大統領のジルマ・ルセフ氏が、ブラジル高速鉄道事業者の有力候補として韓国を取り上げ、韓国がブラジル高速鉄道事業権を獲得できるか、関心が注がれている。

ルセフ大統領は1日(当時時間)、首都ブラジリアにある大統領宮で、金滉植(キム・ファンシク)首相と会い、4月に予定されているブラジル高速鉄道事業入札と関連し、「昨年、主要20ヵ国(G20)ソウル首脳会議開催の成功や韓国の民間企業、新技術に感銘を受けた」とし、「韓国企業が『ワン・オブ・ベスト(One of Best)』の入札参加者」と話した。

ブラジル高速鉄道プロジェクトは、総事業費331億レアル(約22兆4600億ウォン)をかけ、リオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンピナスを繋ぐ511キロ区間に高速鉄道を建設する大型事業だ。現在、韓国をはじめ、日本、中国、フランス、ドイツなどが関心を示している。当初、昨年11月に入札が計画されていたが、今年4月に入札が見送られ、7月ごろ優先交渉対象者が決まる予定だ。

韓国が事業を受注すれば、鉄道開通107年ぶりの初の海外輸出。04年KTX開通後7年で、技術輸出という二重の慶事となる。また、経済的潜在力が計り知れないブラジル市場進出に確実な橋頭堡を確保することになる。ブラジルの全土を繋ぐ次期高速鉄道事業で有利な位置を占めるだけでなく、油田、原子力、科学技術などの分野でも協力を強化することができるものと見られる。

これまでの受注争いでは、韓国が最も有利と評価されている。民官共同で06年以後、休まず受注準備作業に取り組み、現代(ヒョンデ)重工業、三星(サムスン)SDS、LG、CNS、LS産電、ロッテ建設、韓国鉄道公社(コレイル)、現代ロテムなど、装備・技術・建設会社の15ヵ所でコンソーシアムを構成した。受注戦に飛び込んだ国で、初めてブラジル建設会社のEGESAなど地元会社ともグランドコンソーシアムを締結した。ブラジル政府が施工を自国会社中心に任せることにしているため、ブラジル業者とのコンソーシアム構成は必須だ。

日本、フランス、中国などライバル国は、準備期間不足などでまだ積極的な動きを見せていない状態だ。三井物産、三菱重工業など日本企業は、建設後40年間高速鉄運営の責任を負う条件では、利益を出し難いと判断している。TGVのアルストムなどが参加しているフランスコンソーシアムも事業推進が遅れている。

しかし、まだ受注を安心できる段階ではない。昨年12月、アルストムが中国鉄道部と米国・ブラジル・アルゼンチンの高速鉄道受注に共助する内容の提携を結ぶなど、一歩遅れて始動した。

専門家らは最後まで韓国の強みを積極的に説明し、中国と日本の攻勢に立ち向かえる備え、策を講じることを強調している。駐ブラジル大使を務めたキム・グァンドン斗山(トゥサン)重工業常任顧問は、「ブラジルが最も必要とする技術移転と施工期間の面で、我々の強みを目立たせ、中国や日本と違い、相互補完的な関係であるという点も強調しなければならない。中国が破格的な資金支援などを提示するかも知れないので、警戒を緩めてはならない」と話した。



redfoot@donga.com