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[オピニオン]第3世代組織暴力団の経済犯罪

[オピニオン]第3世代組織暴力団の経済犯罪

Posted December. 29, 2010 05:52,   

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米国の世界的なカジノ都市ラスベガスが、砂漠の真ん中に建設されたのは、1946年にマフィアのボス、ベンジャミン・シーゲルが、カジノホテル「フラミンゴ」を建設したのがその始まりだ。マフィアは1960年代、24のファミリーが計15万人の組織員を傘下のおさめるほどまでに勢力を拡大させたが、公権力の持続的な掃討作戦や社会システムの透明性により、麻薬や売春などの伝統的「業種」から手を引き、制度圏内事業に進出しているのが現状だ。日本の組織暴力団であるヤクザも、生き残りのため、公演企画や映画制作などの芸能事業や製造業、病院業などに進出し、暴力よりは買収合併(M&A)などを含めて企業化する傾向を見せている。

◆国内の組織暴力の世界でも、いくら「大物ボス」であっても、お金がなけれ後輩の暴力団から認めてもらえず、資金調達力がなければボスの地位を失いかねない。1990年代前半、盧泰愚(ノ・テウ)政府が行った「犯罪との戦い」後は、組織同士の戦いを自制し、拡大された金儲け市場で、相互に領域を侵すことなく、共生するのに力を入れている。(チョ・ソンシクの「大韓民国の暴力を語る」より)

◆ソウル中央地検・強力部が27日、有望なベンチャー企業を買収合併し、3年間で破綻させた組織暴力団「金堤邑(キムジェウブ)内組」や企業ハンター、高利貸しなどの一味を摘発し、40代のボスなど10人を起訴した。彼らは買収した会社の資金を横領し、仮納入や粉飾会計などを通じ、会社資本を使い果たし、善良な個人投資家らに及ぼした損失だけでも計600億ウォン台に上る。旧型組織暴力団は、被害者が特定され、限られていたが、新型組織暴力団による被害者は、不特定多数で、被害範囲も広範囲に渡っているというのが検察の分析だ。

◆00年前までの第1世代の組織暴力団が風俗業界や酒類卸売り商などの伝統的な領域に止まっていたなら、00〜06年のまでの第2世代は、建設施工会社やマンション及び商店街の分譲市場など、不動産領域に進出した。06年以降の第3世代は、不動産景気の不況や金融市場の活性化を受け、無資本のM&Aや会社資金の横領、株価操作など金融市場に食い込んでいる。雑巾は洗っても雑巾であるように、善良な市民を苦しませ、社会・経済的秩序や法治主義を蝕む社会悪という面では、第1世代であれ、第3世代であれ、本質は変わっていない。高度化した組織暴力団らの国民生活侵害の経済犯罪を抜本的に摘発するよう、検察や警察の捜査力や捜査への意志は、さらに強力なものにならなければならない。

朴成遠(バク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com