Go to contents

[オピニオン]「ランボルギーニ税務公務員」

[オピニオン]「ランボルギーニ税務公務員」

Posted December. 25, 2010 03:02,   

한국어

イタリアのスポーツカーブランドのランボルギーニは、フェラーリとともに世界最高級のスポーツカーだ。スピード、デザイン、価格、性能がすべて最高級で、「スーパーカー」、「夢のスポーツカー」とも呼ばれる。ランボルギーニには、ムルシエラゴとガヤルという2種類の車種がある。最高時速340キロメートル、最大出力640馬力のムルシエラゴLP640モデルは、5億ウォンを上回る。

◆麻薬容疑で今年10月に拘束された後、検察の取り調べで、巨額の税金を横領した容疑が明らかになった元ソウル江西(カンソ)税務署の7級公務員チョン某容疑者(38)の行為は、衝撃的だ。チョン容疑者は、中古車売買業者らと組んで、偽造公文書を作成し、法人税など39億ウォンの払い戻しを受け、遊興費や麻薬購入費に使用した。相当な金持ちでも手が出ないムルシエラゴLP640などの高級乗用車数台を借名でリース、または購入した。韓国自動車競走協会公認のレーサー資格証を持つ石東彬)(ソク・ドンビン)東亜(トンア)日報次長は、「ランボルギーニムルシエラゴLP640は、減価償却費を含め年間維持費だけでグレンジャー1台の値段に匹敵する4000万〜5000万ウォンだ」と紹介した。「グレンジャー検事」以上の「ランボルギーニ税務公務員」とでも言おうか。

◆「住みよい地域づくり」事業関連財団を監督していた行政安全部のある事務官は、財団の法人カードを個人的に使用し、監査院に摘発された。彼は、財団の法人カードで、酒を飲み、カラオケ店に出入りした。家族との食事、家族の品物の購入代金も、このカードで決済した。この公務員には、財団のカードが法人カードではなく、個人のカードだったということだ。

◆中国の歴史上、まれに見る名君だった清の康熙帝は、寛大な統治を好んだが、腐敗した官吏には徹底的に非寛容の原則を適用した。康熙帝は、「『貪官汚吏』を置いていると、国民の生活や国が揺れる」とし、多くを死刑に処し、赦免もしなかった。康熙帝の後に続いた雍正帝は、腐敗した官僚の財産も没収した。「ランボルギーニ公務員」のような腐敗した公職者は、誠実に働く多くの公務員に被害を与える。国家と政府に対する国民の信頼を落とし、安全保障にも害を及ぼす。今日も、身を切るような寒さの中で、前方の鉄柵と海、空を守る韓国の将兵が、このような情報を知れば、命をかけて敵の挑発に対抗し、国を守護したいと思うだろうか。

権順活(クォン・スンファル)論説委員shkwon@donga.com