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ショートトラックの八百長むき出し、順位は「ジャンケン」で決めた

ショートトラックの八百長むき出し、順位は「ジャンケン」で決めた

Posted December. 24, 2010 08:10,   

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韓国ショートトラック界の根強い勝負操作の現実が再び現れ衝撃を与えている。元国家代表で五輪金メダルを取った選手出身コーチらが、国家代表の出場資格が得られる全国大会で、勝負操作を共謀したところを警察に摘発された。今年4月、国家代表選抜勝負操作で郭潤起(クァク・ユンギ)、李政洙(イ・ジョンス)の選手2人が懲戒を受け、大韓氷上競技連盟執行部が全員辞退した以後、再び大規模な勝負操作の不正が明らかになって波紋が広がっている。

ソウル地方警察庁広域捜査隊は、3月6、7日、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)炭川(タンチョン)総合運動場室内スケート場で開かれた「第5回城南市長杯全国中高男女ショートトラック・スピードスケート大会」男子高校部ショートトラックの競技で、高校3年の選手が入賞できるよう、予め勝負を操作した元国家代表の李某容疑者(45)に対し、業務妨害の疑いで事前拘束令状を申請し、共謀した五輪金メダリストの李某(32)、ソン某容疑者(36)ら個人コーチ13人を不拘束立件したと、22日発表した。

警察によると、小中高校と一般部ショートトラック個人コーチとして活動している彼らは、大会を約1ヵ月後に控えた今年2月、ソウル松坡区(ソンパグ)のあるコーヒーショップに集まり、入賞経歴の足りない高校3年生の選手らを入賞させることを共謀した。城南市長杯スケート大会は、大韓氷上競技連盟が主管する国家代表選抜予選戦の一つで、この大会で入賞すると、一部大学の随時募集体育特技者選考に志願することができる。

コーチらの勝負操作の手口は大胆だった。李容疑者らは、入賞経歴のない高校3年生11人を選んだ後、勝負操作についての秘密維持覚書を書かせ、入賞が必要な選手の1、2、3位の順位を「ジャンケン」で決めた。コーチらは、このようなやり方で順位が決まった選手らに、「お前は2位だから、1位選手の後ろについて回れば、残りの子たちが進んで後ろに下がる」というように、具体的な競技運営指針まで教えていた。また、競技力の良い高校1、2年生の選手に対しては、「気楽に滑れ」と言ったり、甚だしくは棄権を勧めたりもした。一部の父母がこの事実を知り反発すると、「(同意しなければ子どもを)競技の最中、押したり倒したりする」と脅したりもした。

警察によると、捕まったコーチらは犯行を認めながらも、「ショートトラックの未来のためには仕方ない選択だった」と強弁した。「国家代表がほしかったわけではなく、高校3年生の選手らが入賞できず大学進学に失敗したら、長期的に選手層が薄くなることを心配した」という主張だ。一部ショートトラックコーチらは、犯行を主導した李某容疑者を善処してほしいという嘆願書を警察に提出したという。



image@donga.com