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[オピニオン]ルービニのマンハッタン・マンション

[オピニオン]ルービニのマンハッタン・マンション

Posted December. 21, 2010 08:39,   

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住宅バブルの崩壊を予見し、有名になったヌリエル・ルービニ、米ユーヨーク大学教授が、ニューヨーク・マンハッタンの高級マンションを購入し、話題を呼んでいる。1階にはリビングや食堂、2階や3階には3つのルームと3つのトイレがついている100坪のマンションで、購入価格は550万ドル(約63億5000万ウォン)に上る。08年の通貨危機直前の最高価格735万ドルに比べ、25%安い値段だ。氏はマンション購入のため、300万ドルの融資まで受けている。ニューヨークの不動産業者は、「悲観論者すら、住宅市場は上昇せざるを得ないと見ているようだ」と歓迎している。不動産は果たして本当に底を打ったのだろうか。

◆06年9月、「まもなく経済危機の嵐が世界を襲うことになるだろう」と主張したルービニ教授を、当時、大勢の経済学者らが無視した。しかし、その翌年、予測が当たると、氏は、あっという間に「預言者」になった。様々なフォーラムやセミナーでは人気の招待対象になり、金持ちになった。トルコのイスタンブールで生まれ、ハーバード大学で経済学博士号を取った後、イスラエル銀行の研究員や米連邦準備銀行のエコノミストとして働いた非主流の経済学者が、一躍有名人になり、マンハッタンの高級マンションの持ち主になった。

◆しかし、ルービニ教授の見方が変わったわけではない。ルービニ教授は今年9月、「米国や日本はもとより、多くの欧州諸国など、先進国では二番底が起きる危険が大変高い」と警告した。米経済に対し氏は、「二番底に陥る可能性は依然40%もある」、「今後12ヵ月内に二番底が起きかねない」と見込んだりもした。

◆ノーベル経済学賞受賞者で、代表的な悲観論者であるプリンストン大学の、ポール・クルーグマン教授も昨年、マンハッタンの高級住宅街の川辺のマンションを、170万ドルで購入した。ウォール街の悲観論者であるジョン・ポールソン・ポールソンアンドカンパニー会長も、50坪のマンハッタンのマンションを、285万ドル(約32億ウォン)で購入した。07年は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の娘が、最近はタイガー・ウッズの元妻が契約したほど、マンハッタンのマンションは、世界の有名人や金持ちには人気が高い。米国のほかの地域の不動産は、まだ低迷状態から抜け出せずにいるが、マンハッタンのマンションは今年に入り、回復の勢いに転じた。経済悲観論者であるルービニやクルーグマンが購入するほどだから、それも分かるような気がする。

朴永均(バク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com