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北朝鮮、再び改革開放模索か 元首相が活動再開に注目

北朝鮮、再び改革開放模索か 元首相が活動再開に注目

Posted December. 13, 2010 09:36,   

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北朝鮮の改革開放派の代表的人物とされる朴鳳柱(パク・ポンジュ)元内閣首相(71)が、金正日(キム・ジョンイル)総書記の現地指導(視察)に随行したことが確認され、金総書記が開放改革の意志を間接的に表わしたのではないかという観測を呼んでいる。

朝鮮中央テレビは11日、金総書記の平壌(ピョンヤン)靴下工場の視察を伝え、朴元首相が金総書記に随行する姿が写った写真を流した。

朴元首相は、経済官僚出身で、02年「7・1経済管理改善措置」と総合市場導入など改革開放政策の先頭に立ち、03年9月に首相に就任した。その後、金総書記が04年4月と06年1月に中国を訪問した際、金総書記に随行して中国の改革開放の現場を案内した。しかし、07年4月、党と軍から「資本主義の風潮を広めた」という批判を受け、解任された。平安南道(ピョンアンナムド)の順天(スンチョン)ビナロン連合企業所の支配人に左遷された朴元首相は、今年8月、党軽工業部第1部部長に再起した。

金正恩(キム・ジョンウン)氏に権力継承が進められていた時に、朴元首相の再起が伝えられ、デノミネーション(貨幣の呼称単位の変更)の失敗などで経済が破綻状態にある北朝鮮が、金正恩時代を迎え、朴元首相を中心に再び改革開放政策を推進するのではないか、という観測が流れている。しかし、朴元首相は、8月26日に朝鮮中央テレビが金総書記の平壌谷山(コクサン)工場の視察を報じた時に随行する様子が映って以降、しばらく外部に姿を現さなかった。

延坪(ヨンピョン)島砲撃で、国際社会で北朝鮮政権が窮地に追い込まれ、中国に対する依存度が高まっている時に、朴元首相が金総書記や金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長(金総書記の実妹)とともに視察現場に姿を見せたという点で、北朝鮮が再び改革開放を模索しようしているのではないか、という見方が出ている。

企業銀行研究所のチョ・ポンヒョン研究員は、「金総書記が視察に朴元首相を同行させたことは、住民の生活向上のために経済改革を推進するという意思を明らかにしたと見ることができる」と指摘した。



will71@donga.com