Go to contents

新体操のソン・ヨンジェ、ロシアで1年間個人レッスン

新体操のソン・ヨンジェ、ロシアで1年間個人レッスン

Posted December. 01, 2010 09:50,   

한국어

新体操の妖精、ソン・ヨンジェは金妍兒(キム・ヨナ)がカナダ・トロントでブライアン・オーサーコーチの集中指導を受けながら成長したように、個人コーチを選任し、来季の殆どを、新体操最強国のロシアで過ごすことになる。このため、広州アジア大会開幕1ヵ月前から、ロシアで個人トレーニングを受けたエレーナ・リピョルドバ(ロシア)と1年専担契約を締結する予定だ。ソン・ヨンジェは1日10時間以上という厳しいリピョルドバの特別トレーニングを通じ、広州で歴代最高の演技を披露した。

ソン・ヨンジェのマネージメント社のIBスポーツのムン・デフンさんは、「ロシア体操協会が、11年世界選手権大会の前までリピョルドバコーチとの指導契約に同意し、現在サインのみ残している状態だ」と話した。韓国新体操代表チームレベルの、欧州転地トレーニングや非定期的な個人トレーニングはあったが、1年単位の体系的な専担コーチの選任はソン・ヨンジェが初めてだ。

ソン・ヨンジェのロシア生活は様々なシナジー効果をもたらすと予想される。ロシアに滞在すると、国際体操連盟(FIG)ワールドカップ(W杯)シリーズに、安定的に出場する環境が整えられ、W杯ポイントを積みやすくなる。持続的な出場によるW杯ランキングの上昇は、国際審判界の認知度を高め、点数にも肯定的な影響を与えるというのが新体操界の定説だ。国内とロシアを行き来するパラダイムでは、現在の水準から脱しにくいという判断も背景にある。ソン・ヨンジェは、「この前のロシア世界選手権で、私より技量が良くないのに、高い点数をもらう欧州選手を見て頭に来たりもした」と打ち明けた。

広州アジア大会の銅メダルで、アジア審判に強烈な印象を残したソン・ヨンジェは、ロンドン五輪の出場権がかかっている11年フランス世界選手権以前に、国際審判の目に留めてもらうという計算だ。今季は3度しか出場できなかったが、来季は少なくとも6つ以上のW杯シリーズツアーに参加する計画を立てた。

ロシア国家代表練習場のノボゴルスクで「女王」エフゲーニャ・カナエワらと、日常的に顔を合わせながら習えるというメリットもある。ソン・ヨンジェは、「どうにも最高選手のカナエワが隣にいると、さらに頑張れそうだ」と覚悟を決めた。

「これから『ヨンジェ時代』とおっしゃってくださって本当に感謝します。プレッシャーも感じますが、必ずお応えしたいです」

韓国新体操の新しい時代を切り開いているソン・ヨンジェは、シニア舞台にデビューしたばかりの16歳の少女だ。無限の可能性を秘めて、新の「ヨンジェ時代」を開くため、今月中旬ロシアへ発つソン・ヨンジェの歩みに視線が注がれている。



noel@donga.com