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米原子力空母を西海展開、砲撃受け初の軍事的圧力行為

米原子力空母を西海展開、砲撃受け初の軍事的圧力行為

Posted November. 25, 2010 06:13,   

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韓国と米国が28日から米原子力空母ジョージ・ワシントンが参加する西海での韓米合同演習を実施することを決めたのは、北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)への砲撃挑発に対する軍事的な圧力のレベルを一段階上げたものと受け止められている。

国防部は24日、「28日から韓国軍の海上戦力と米空母ジョージ・ワシントン打撃群が参加する合同軍事演習を韓半島の西海(ソヘ)海上で実施する計画だ」と発表し、「合同演習は防衛的正確の演習で、北朝鮮に対する抑止力の強化や、域内安定を増進するためのものだ」と説明した。そのうえで「北朝鮮の延坪島砲撃事件が起きる前から計画が立っていた演習だ」として、今回の挑発を無関係であることを強調した。

しかし政府関係者は、「砲撃挑発に対する最初の物理的対応措置」と言いきり、「実現可能な対応措置のなかで、最も速やかに履行できる手段が西海での合同軍事演習で、ジョージ・ワシントンの参加は北朝鮮に対する圧迫をさらに強めるだろう」と話した。

天安(チョンアン)艦沈没事件後、韓米両国の軍は、ジョージ・ワシントンが参加する西海での合同軍事演習を行う方向で何度も計画を立てたが、そのつど延期になった。中国を不要に刺激する可能性があり、南北関係を対立局面に追い込みかねないという理由で、韓国政府がジョージ・ワシントンの参加に多少消極的だったという。

今回の演習には9万7000トン級のジョージワシントンをはじめ、巡洋艦カウペンス艦(CG63、9600トン級)、9750トン級駆逐艦シャイロ艦(DDG67)をはじめ、ステザム号(DDG63)、ピチェラルド艦(DDG62)などが参加する。原子力潜水艦は参加しない。韓国軍からは、あ4500トン級韓国型駆逐艦(KDX−Ⅱ)2隻と哨戒艦、護衛艦、軍需支援艦、対潜航空機(P3−C)などが参加する予定だ。

米軍関係者は、「両国軍は、対空防衛や海戦遂行能力に重点を置いて訓練することになるだろう」と言い、「ジョージ・ワシントンは、今回の訓練地域で、数回作戦や演習を実施した経験がある」と強調した。

ジョージワシントンの空母打撃群が西海上に展開されれば、北朝鮮軍は緊張せざるを得ないと軍関係者は伝えた。空母から飛び立つ戦闘機は、いつでも北朝鮮全域を精密打撃することが可能で、最先端の偵察・監視装備は北朝鮮の内部を隈なく観察することができるからだ。北朝鮮軍が原子力空母が西海に浮いている以上、北朝鮮軍としては非常待機を余儀なくされ、そのだけ疲労感も増大する。

ジョージ・ワシントンは今年7月、東海(トンヘ)で実施された合同演習に参加した。米政府は同日午後、演習日程を中国に通知しており、韓米連合軍司令部も北朝鮮側に演習日程を伝えたと、米軍側は明らかにした。

一方、韓国政府は、西海での合同演習のほかに、砲撃による北朝鮮の挑発に対する多様な対応策を検討している模様だ。

政府は、天安(チョンアン)艦沈没事件を受けた対北朝鮮措置として、△対北朝鮮心理戦の展開、△北朝鮮船舶の韓国領海運航の全面不許可、△韓米合同の対潜水艦訓練の実施、△域内外の海上遮断訓練、△国連安保理付託、△南北交易の中断、△北朝鮮への新規投資の不許可、△幼児など弱者階層向けを除いた対北朝鮮支援事業の原則的な留保などの措置を取った経緯がある。



mhpark@donga.com