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韓米、対北の「圧迫・説得」で中国頼み

Posted November. 23, 2010 05:17,   

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北朝鮮のウラン濃縮活動に対応するため、韓国と米国が素早く動いている。米国のボズワース北朝鮮政策特別代表は22日、韓米間の協議を終えた後、日本に発ち、外交通商部の魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長は中国に向かった。

●5ヵ国共同戦線構築へ向け、全力

韓米両国は、何よりも、北朝鮮を除く6者協議参加国の5ヵ国の共同戦線を構築し、共同対応することが急務だと判断した模様だ。ボズワース氏の今回のアジア歴訪には、ロシア訪問の計画はないが、米国は、別のチャンネルを通じ、ロシアと共同対応を協議する予定だ。魏聖洛本部長は、すでに18日に日本で、斉木昭隆外務省アジア大洋州局長に会い、北朝鮮の非核化に向けた政策協力で合意している。

専門家らは、新たな核危機に対応する上で、決定的な鍵は中国だとみている。北朝鮮に、実質的な影響力を持つ中国を通じ、北朝鮮を説得したり、圧迫することが、最も現実的だと考えるためだ。制裁を継続することも、対話のための条件づくりも、中国がどれほど協力するかにかかっている。

同日午後、中国を訪れた魏本部長は、武大偉・韓半島事務特別代表に会い、中国政府に対し、積極的に北朝鮮の核放棄への説得を要請した。中国は、事実関係を確認するのが優先だという態度を示したという。中国の態度は、26日にソウルで開かれる金星煥(キム・ソンファン)外交部長官と楊潔篪・中国外相の会談を通じ、具体的に示されるとみられる。政府当局者は、「楊外相が、訪韓期間に李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談する計画のため、中国側の整理された立場を明らかにする可能性が高い」と話した。

●制裁継続か、対話追求か…結局は6者協議で?

北朝鮮のウラン濃縮活動という挑発への対応策は、依然として、関係国間で意見が交錯している。韓米日3国は、6者協議の再開には北朝鮮の非核化が優先であり、このために制裁を強化しなければならないという考えだ。しかし、中国はむしろ、今回の問題を機に、6者協議の早期再開を主張する可能性がある。

ボズワース氏は、6者協議の展望について、「私が持った水晶玉(crystal ball=未来を見る玉)は、霧の中にある。北朝鮮が実際に、真摯に対話と討論に応じているという態度を示さなければならない」と強調した。北朝鮮が、非核化の真摯な態度を示さなければ、6者協議は再開できないという「『先』非核化、『後』6者協議」の基調を再確認した。

韓国も、短期的には圧迫へ重点を置いている。6者協議の再開に先立ち、北朝鮮が取らなければならない先行措置として、これまで提示してきた国際原子力機構(IAEA)査察団の復帰、核施設モラトリアム宣言と共に、ウラン濃縮活動の中止を含める方針だ。

しかし、韓半島危機レベルが高まれば、これを管理するためにも、韓米両国は、長期的には6者協議による問題解決に重点を置かざるを得ない。さらに、米国も、オバマ政権発足後、継続してきた強硬な対北朝鮮政策に対する批判世論が広がれば、北朝鮮の核開発を理由に、米朝直接対話に乗り出す可能性も否定できない。



spear@donga.com