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競泳、笑ってばかりいられない理由

Posted November. 20, 2010 08:30,   

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新世代スポーツスターらは涙を流さないという。恵まれた環境で楽しみながらスポーツをやる今時の選手らは、国際大会でメダルを取っても明るく笑うと。

しかし、実情は必ずしもそうでない。バンクーバー冬季五輪フィギュアスケートの金妍児(キム・ヨナ)とスピードスケートの李相花(イ・サンファ)は優勝後、熱い涙を流した。17日、広州アジア大会の競泳女子平泳ぎ200メートルで12年ぶりに韓国に女子競泳金メダルをもたらしたチョン・ダレも電光板を確認した直後、わあわあと泣いた。インタビューでも記者らの耳に聞こえた音声の半分は泣き声だった。

新しい水泳スターの誕生を知らせるシグナルでもあった。予想外の金メダル、可愛い顔、そしていつまでも変わりそうにない子どもような姿まで…。チョン・ダレは人の関心を引ける要素を多く兼ね備えている。

今回のアジア大会で韓国競泳の課題は大きく2つだった。看板スターの朴泰桓(パク・テファン)の復活と新しいスターの掘り出し。嬉しくても2つ共に実現した。朴泰桓はメイン種目の自由形200メートルと400メートルはもちろん、100メートルでも優勝した。彼は先端技術が施された水着が禁止されてから、ライバルを圧倒する記録で世界を驚かせた。チョン・ダレの登場で「韓国競泳には朴泰桓しかいない」という声も聞こえなくなった。

これは有望株を掘り出し、果敢な投資を続けてきた結果だ。女子バタフライのチェ・ヘラ、男子平泳ぎのチェ・ギュウンとバタフライのチャン・ギュチョル、代表チーム最年少のキム・ガウルらも韓国競泳の歴史を飾る候補だ。

ありきたりの話かも知れないが、これからがもっと重要だ。朴泰桓は18日、自由形1500メートルが終わった後すぐ混合400メートルリレーの最後の泳者を務めた。20分前、1500メートルを終えた朴泰桓より自由形100メートルを早く泳げる選手がいないのが韓国競泳の現状だ。チョン・ダレも金メダルは取ったものの、記録だけを見ると、韓国記録はもちろん、自己ベストにも及ばなかった。

出産の苦痛は赤ちゃんの泣き声と共に喜びへ変わる。また別の水泳スター、新しい発展を知らせる泣き声が続くことを望む。さらに緻密に膝を突き合せる時だ。