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経常収支目標制、ソウルG20での具体的な目標提示が微妙に

経常収支目標制、ソウルG20での具体的な目標提示が微妙に

Posted November. 09, 2010 07:07,   

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慶州(キョンジュ)主要20ヵ国・地域(G20)財務長官会議の最大成果と評価された「経常収支目標制」の見通しが不透明になった。

経常収支目標制の最大支持者であるティモシー・ガイトナー米財務長官が最近、日本京都で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の財務長官会議後、経常収支目標制の具体的な目標数値が、G20首脳会議時に決定される可能性が低いと発言したことに続き、韓国政府でもこのような意見が提起された。

政府高官は8日、「ソウル首脳会議の時、経常収支目標制の具体的な施行策を盛り込んだ『例示的ガイドライン』がまとまらない可能性もある」とし、「ソウルでガイドラインをいつまでに作ろうと合意することだけでも大きな成果と言える」と話した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領が各種記者会見で、「G20ソウル首脳会議で、例示的なガイドラインに合意する」と話しているが、実務陣は慎重な態度を示している。同関係者は、「来年開かれるG20財務長官会議か、フランスG20首脳会議の時までに、ガイドラインを完成しようとソウル首脳会議で合意が行われる可能性はある。ソウルで最終的な結果を見出すには時間的に厳しい」と付け加えた。

経常収支目標制は、経常収支の黒字幅を国内総生産(GDP)対比一定水準に調節しようということだ。先月、慶尚北道(キョンサンブクド)慶州で開かれたG20財務長官会議で、韓国が初めて提案し、米国側が強く支持した。当時、経常収支の黒字幅をGDPの4%以内の水準に抑制する提案をしたが、ドイツや日本などの反発で、採択されなかった。その代わり、今後、例示的なガイドラインを作ることを決めた。

ガイトナー長官はAPEC財務長官会議後、「(経常収支目標制の具体的な目標)数値は望ましくも、必要でもない。(G20首脳会議の声明書に)数値が入る可能性は大きくない」と話した。



turtle@donga.com lovesong@donga.com