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北朝鮮と中国が「北東蜜月」

Posted November. 05, 2010 07:57,   

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中国の北東地域が、北朝鮮最高位層の相次ぐ訪問で、突然騒々しくなった。内閣代表団を率いて、1日から北東地域を視察中の北朝鮮の崔永林(チェ・ヨンリム)首相は3日、吉林省長春で、中国の張徳江・国務院副首相と会談した。この席で両者は、中朝交流と経済協力拡大案について話し合ったという。北朝鮮の権力序列第3位の崔首相は、1日から2日間、黒竜江省哈爾濱で、電気、製薬、農業関連の地域を視察した。崔首相は、遼寧省を視察した後、5、6日頃に丹東から帰国する予定だ。崔首相が率いる代表団には、盧斗哲(ノ・ドゥチョル)副首相兼国家計画委員会委員長、金チャンリョン国土環境保護相、鞖達俊(ペ・タルジュン)国家建設監督相、ファン・ハクウォン都市経営相ら閣僚が含まれている。

首相の訪中と時を同じくして、2日から労働新聞の金基龍(キム・ギリョン)責任主筆が率いる言論代表団も訪中した。北朝鮮の内閣と言論界の首脳が現在、中国に総出動しているのだ。北朝鮮の中央通信や中国新華社通信など、両国の報道機関によると、最近20日間に、少なくとも8つ以上の北朝鮮代表団が中国を訪問した。

最も注目するのは、先月16日から8日間、北朝鮮の市・道の労働党責任書記全員が、上海や北京、長春、吉林、哈爾浜を訪れ、工業や農業施設を視察したことだ。韓国で言えば、道知事と広域市長が、一度に海外歴訪をしたも同然であり、北朝鮮史上初めての出来事だ。

内閣代表団と党責任書記代表団が立ち寄った哈爾浜と長春は、8月末に金正日(キム・ジョンイル)総書記が訪問した場所だ。高位代表団の海外訪問は、金正日総書記の許可を受けなければならない。このため、北朝鮮高位層の最近の北東地方の訪問は、金正日総書記の積極的な指示により、分野別に行われているのは確かだ。北朝鮮の各領域の最高位層が、外国の特定地域をこのように短期間に訪問することは、前例がない。

北朝鮮のこのような北東地域への執着は、経済的な理由のためと分析される。金正恩(キム・ジョンウン)後継体制が成功するには、慢性的な経済難の解決が何よりも緊急であり、中国北東地域との経済協力を最上の解決策に選択したものとみえる。

中国は、20年までに、長吉図(長春〜吉林〜図們)開発のために2800億元(約46兆ウォン)を投資する計画だ。北朝鮮は、東海(トンへ・日本海)進出権を保障するだけで、かなりの実利を得ることができる。すでに、羅津(ナジン)と清津(チョンジン)の港湾使用権が中国に移り、これをつなぐ鉄道や道路の現代化が進んでいる。

北朝鮮は最近、国境地域の取り締まりにも力を入れている。対北朝鮮団体「北朝鮮自由連盟」は3日、国境都市の咸鏡北道会寧市(ハムギョンプクド・フェリョンシ)に、検問団が9月に派遣されたのに続き、11月初めにも、約70人が追加投入され、麻薬犯罪の撲滅などの取り締まりを行った。国境浄化事業は、中国と経済協力をする際に必要な過程だ。

しかし、北朝鮮が中国に対しドアをどれだけ開くかは、まだ分からない。北朝鮮は、ドアはできるだけ少しだけ開き、最大の利益を得ようとするだろう。



zsh75@donga.com