Go to contents

輸出拡大だけで20兆ウォン、ソナタ100万台販売に匹敵 三星研がG20経済効果分析

輸出拡大だけで20兆ウォン、ソナタ100万台販売に匹敵 三星研がG20経済効果分析

Posted October. 30, 2010 10:57,   

한국어

12日後に迫った主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議は、「韓国ブランド」の価値を引き上げられる絶好のチャンスだ。主要国の首脳や付添い人、マスコミ関係者を対象に韓国の経済力と成就を自然にアピールできる上、「コリアディスカウント」によって低評価されている国家競争力も押し上げられるものと期待される。輸出増大や企業広報など、間接的な経済効果も莫大と推算される。「G20首脳会議が五輪よりさらに大きなブランド上昇効果を出す」という英ガーディアン紙など、主要マスコミの評価はG20首脳会議のパワーを端的に示す。

●ソナタ100万台の輸出と匹敵する経済効果

三星(サムスン)経済研究所はG20首脳会議の開催を通じ、韓国が21兆5576億〜24兆6395億ウォンの経済効果を得られると見通した。経済効果を21兆5000億ウォンと仮定すれば、これは現代(ヒョンデ)自動車のソナタ車両を100万台輸出するのと同じ効果をもたらす。1台に約1億1000万ドルの30万トン級の超大型油槽船を165隻も輸出するのとも匹敵する。

G20首脳会議が国内で作り出す雇用も11万2000件と推算される。これは今年上半期に創出された雇用(28万3000軒)の40%に当たる。同研究所は、「G20首脳会議は中長期的に韓国の経済成長率を2%ポイントぐらい高める効果をもたらす」と分析した。

韓国貿易協会が試算した経済効果はもっと大きい。16万6000件の雇用を創出することをはじめ、直接・間接的に31兆ウォンが越える経済効果をもたらすと分析した。貿易協会のアンケート調査によると、韓国の輸出企業はG20首脳会議を通じて229億ドルの輸出拡大効果を期待していることが分かった。

●低評価された無形資産誇示のチャンス

G20首脳会議のもう一つの価値は、世界中に「KOREA」が持つ無形資産と伝統の力を知らせる絶好のチャンスということだ。

海外に知られている韓国の歴史は激変期の近代・現代史が殆どで、悠久な伝統文化と自然遺産はきちんと評価されずにいる。三星経済研究所と国家ブランド委員会が経済協力開発機関(OECD)の30加盟国を評価した国家競争力の順位でも、韓国は伝統文化、歴史魅力度、自然景観、古典文学や伝統音楽などの項目で下位グループ(24〜26位)につけられ、全体順位(19位)を引き下げた。

G20首脳会議およびビジネスサミット準備委員会は、会議の出席者や外信記者らを対象に韓国の伝統文化を紹介するプログラムを準備している。韓国文化体験やプレスツアーなどを通じて韓国の伝統文化を広く知らせてイメージ向上を図るという戦略だ。

G20首脳会議の成功開催を通じ、地政学的な理由によるコリア・ディスカウントを解消できるという期待も高まっている。韓国は分断国家という特性のため、経済指標に比べて国家競争力や信任度で低い評価をされている。主要国の首脳やグローバル企業のCEOが韓国で安定的な政治状況と経済環境を体験し、これが世界中のマスコミを通じて紹介されると、間違えて知られている政治・軍事的イメージが大きく改善するものと見られる。

●北東アジアの会議・展示産業のハブへ

政府はG20首脳会議とビジネスサミットという超大型国際行事が無事終われば、韓国が東北アジアの会議・展示の拠点として躍進できるものと期待している。

国際会議や展示会を活性化したMICE(Meeting=会議、Incentive Travel=報酬・研修旅行、Conventio=国際会議、Exhibition=展示会)産業は、雇用と輸出を同時に増やす効果がある。ドイツの場合、会議・展示産業で国内総生産の1%の250億ユーロを記録しているほどだ。

現在、韓国が国際会議、展示会を通じて得ている輸出創出効果は年間230億ドルぐらい。貿易協会はG20首脳会議の成功によって韓国で開かれる国際会議・展示会が年間470件(09年対比48件増加)増加すると仮定する場合、25億ドルの輸出増大、4600万ドルの観光収入、1万6000人の就業増加効果が得られると推算した。政府はG20首脳会議を機に、ソウル・コエクス、仁川松都(インチョン・ソンド)、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)のキンテクスを3核の軸に結ぶMICE産業拡大策を推進する計画だ。