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「G20ムードに陰り」時期を誤った改憲論

「G20ムードに陰り」時期を誤った改憲論

Posted October. 16, 2010 08:29,   

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与党が、来月初めのG20サミットが終わるまで、改憲論議を自制することで落ち着きつつある。改憲—4河川特委のビッグディールの提案で触発された改憲論議が、しばらくの間、影を潜める様相だ。

●与党、改憲論議を暫定中断

金姫廷(キム・ヒジョン)大統領府報道官は15日、大統領府で開かれた中央言論社報道・編集局長団の招請懇談会が終わった後、会見で、「(与野党が改憲—4河川特委の)『ビッグディール』を推進するというのは事実無根だ。世界に向かって飛躍を呼びかけようという時に、これ以上論議が起きないほうがいい」と強調した。李明博(イ・ミョンバク)大統領が同日の懇談会で、改憲問題についてどのような発言をしたのか公開されなかったが、改憲論議の拡散にブレーキをかけたものと分析される。

大統領府は同日、ハンナラ党と民主党の「ビッグディール」提案に明確に線を引いた。ビッグディール論議の火種が生きている以上、改憲論がうごめく土壌が造成されるためだ。

李大統領は、懇談会で、「G20サミットという国運成長の歴史的な時期を迎えていると考える。この道を見据え、機会をつかむことを考えてこそ、韓国はより大きな跳躍ができる」と強調した。いつ訪れるか分からない絶好の機会を控え、改憲という国内イシューに政界、特に与党が埋没している現実への迂迴的な批判というわけだ。

●李在五長官、「国家の重大事、成功がより重要」

改憲の必要性を力説してきた李在五(イ・ジェオ)特任長官は同日、金海鎮(キム・へジン)特任次官を通じて、「国際的な行事を行う国家の大事の成功がより重要だ。(改憲論議の再開は)G20サミット後にしても遅くない。必要なら、再び論議すればいい」と話した。改憲論議を自制せよという李大統領の「考え」と軌道を共にしている。

ハンナラ党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)最高委員は同日、CBSラジオのインタビューで、「改憲問題は、すでに第17代国会の時、(与野)6党が集まって合意しており、(現在)国会議員の多数は、大統領の権限があまりにも強いため、分権型大統領制か内閣制に移行しようという考えだ」と話した。その一方で、洪最高委員は、「大統領と意見を交わしながら(改憲を推進)すれば、むしろ逆風が吹くだろう。大統領の考えは、この問題を解決するのに何の役にも立たない。大統領は、改憲問題は国会や政界に任せ、国政に専念するのがいい」と指摘した。

李長官と洪最高委員の発言を総合すれば、G20サミットの後、大統領府や政府が排除された状態で、政界を中心に改憲論議の火がよみがえる可能性があると分析される。

●野党に火の粉が飛んだ改憲論議

与党の改憲論議が広がると、民主党の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)代表は同日、最高委員会議で、「(現行)憲法と民主主義の精神に忠実であれば、権力の集中は解消できる」と述べた。与党の主流が、「大統領に権力があまりにも集中している」として掲げた改憲の名分を真っ向から反論したのだ。さらに、孫代表は、「(与党が)公然と実情をごまかし、政権延長の術策として改憲をするなら、国民は容認しないだろう」と強調した。孫代表が、全党大会後、改憲論議に対する意見を明らかにしたのは、今回が初めて。

党内の代表的な改憲論者だった李洛淵(イ・ナクヨン)事務総長も記者団に対して、「民主党はまだどの会議体制でも、改憲論議のふたも開けていない。与野党間だけでなく、各政党内でも合意がない。年内の改憲は難しく、第18代国会でも難しい」と否定的な反応を示した。

いっぽう、朴智元(パク・ジウォン)院内代表は同日、SBSラジオで、「(民主党)指導部の数人は(改憲に)反対しているが、党内議員の相当数は賛成している。改憲特委を構成するといっても、すぐに改憲に入るわけではない。議員総会など、党内の討論を通じて特委構成問題を決めなければならない」と述べた。改憲をめぐって、孫代表と朴院内代表が微妙な見解の違いを示しているという見方が多い。



kimkihy@donga.com rews@donga.com