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クリーブランドの秋信守、球団創設以来の「5ツールプレーヤー」

クリーブランドの秋信守、球団創設以来の「5ツールプレーヤー」

Posted October. 05, 2010 06:43,   

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韓国は00年8月、カナダで開催された世界青少年野球選手権大会で優勝した。サッカーで言えば、20歳以下(U−20)ワールドカップ(W杯)のトップを飾ったことに喩えられる。当時、釜山(プサン)高校3年生だった秋信守(チュ・シンス、28=クリーブランド)は最優秀選手(MVP)と最優秀投手賞に輝いた。時速150キロに近い剛速球に加えて多彩な変化球は、高校生が投げる球とは信じがたいほどだった。

米大リーグのシアトルは同年の冬、秋信守と契約。秋信守は直に打者へ転身した。野手が備えるべき「5ツール(正確な打撃、長打力、速い足、強い肩、守備センス)を兼ね備えた選手だったからだった。シアトルの判断は間違っていなかった。しかし、秋信守が才能の花を咲かせたチームはシアトルではなくクリーブランドだった。

●球団110年の歴史で初の5ツールプレイヤー

クリーブランドは4日、シカゴ・ホワイトソックスとシーズン最後の試合を行った。秋信守は出場せず、シーズン最終成績は打率3割に90打点、22本塁打、22盗塁を維持した。05年の大リーグデビュー以後、本塁打、盗塁、打点いずれもシーズン自己ベストを乗り越えた。

秋信守の欠場は予測されたことだった。クリーブランドのマニー・アクタ監督は前日、秋信守が3打数1安打を記録して打率3割を維持したら、「記録管理のため、秋信守を4日の先発リストから外すこともあり得る」と話した。これで秋信守は1901年大リーグに合流したクリーブランド史上初めて2年連続3割の打率—20本塁打—20盗塁を記録した選手になった。

今季で3割打率—20本塁打—20盗塁を同時に達成した選手は、カルロス・ゴンザレス(コロラド・打率3割3分6厘—34本塁打—26盗塁)、ハンリー・ラミレス(フロリダ・打率3割—21本塁打—32盗塁)、そして秋信守の3人だけだ。アメリカンリーグでは秋信守が唯一だ。彼は今年初めて出塁率も4割(4割0分1厘)を越えた。

●中盤の負傷を乗り越えて終盤で猛活躍

秋信守は、4月、打率3割1分7厘、4本塁打—4盗塁の成績を上げ、2年連続記録達成に向け、幸先の良いスタートを切った。5月に伸び悩んだものの、6月に6本の本塁打を放ち、本来のペースを取り戻すかのように見えた。ところが、7月3日、オークランドとの試合で右手の親指を怪我したせいで16試合に欠場、同月は1本の本塁打もなかった。

しかし、秋信守は先月18日、カンザスシティー戦で満塁本塁打を含め、デビュー後初めて1試合で3本の本塁打を放ち、結局2日あけて今季大リーグで6番目に20—20クラブ入りに成功した。

最後に残ったのは3割の打率。先月24日、カンザスシティー戦で4打数無安打に止まったため、打率は2割9分0厘まで下がった。しかし、秋信守は恐ろしい集中力を発揮した。25、26日、カンザスシティーを相手に8打数7安打を記録し、打率を2割9分9厘へ押し上げ、2日のホワイトソックス戦では、4打数2安打を記録し3割の打率を達成した。

秋信守は、「3割の打率は特別だ。4割の出塁率はさらに少数の選手にのみできる記録だ。経歴と記録に気を配ってくれた監督に感謝する」と話した。

秋信守は、今季大リーグの外野手のうち最も多い14の守備アシストを記録し、強い肩を誇示した。最高の5ツールプレーヤーであることを改めて立証してみせた秋信守は、10日午後帰国し、個人練習を行った後、25日、釜山社稷(サジク)球場でスタートする広州アジア大会代表チームの練習に合流する予定だ。



why@donga.com