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人民元切り上げ巡り、米中睨み合い

Posted September. 25, 2010 09:31,   

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人民元の切り上げ問題を巡り、米国と中国との為替戦争が激しく繰り広げられている。23日、ニューヨークで行われたバラク・オバマ米大統領と中国の温家首相との2時間に渡る会談の主要議題は人民元の切り上げ問題だった。

ジェフリー・ベーダー・ホワイトハウス国家安保会議(NSC)アジア担当補佐官は同日の会談後のブリーフィングを通じ、「2時間行われた会議では為替問題が集中的に議論された」と述べ、「オバマ大統領は、中国は人民元の為替問題によって生じた米国との緊張関係の解決に向け、より多くの努力を傾けるべきだと語った」と伝えた。オバマ大統領は人民元の切り上げを促し、米中間貿易摩擦を避けるべきだと強調したという。

これに対して温家宝首相は、「中国は為替体系の改善に向け努力している」と、原則的な発言に止まったという。温首相は、「米国と中国との全ての見解の食い違いは、話し合いを通じて解決でき、中国は前向きな態度を取っている」と語ったと、ベーダー補佐官は伝えた。

中国側は、会談の結果について、記者らに対して別途のブリーフィングは行わなかった。両国は、会談後の公式発表で、為替問題などの中核的部分については触れず、「話し合いは大変前向きだった」とだけ明らかにした。

しかし、場外で行われた二人の間の為替攻防は、戦争という表現が顔負けするほど、真っ向から対立している。オバマ大統領は20日、CNBCが生中継した住民との対話(タウンホールミーティング)で、「人民元の価値は市場の評価より低く反映されている」と述べ、「今後5年間、輸出を2倍に増やすためには、巨大市場である中国で公正なゲームをしなければならず、それに向け、人民元切り上げは不可欠な措置だ」と語った。氏は、「中国だけが我々に売りつけ、我々のほうでは中国に対し販売できないのが現状だ」と例えた。

温家宝首相の対応も同様に、強硬なものだった。氏は22日、米中友好団体がニューヨークで開催した歓迎の晩餐会で、「人民元の為替相場を急激に切り上げる根拠など全く無い」と述べ、「人民元の為替相場は、経済問題であり、政治化してはならない」と真っ向から切りかえした。氏は、「米中間貿易不均衡は、為替問題によるものではない」と釘付けした。

しかし、米国の人民元切り上げへの働きかけは執拗である。ティモシー・ガイトナー米財務長官やロン・カーク米通商代表部(USTR)代表、ナンシー・ペロシ下院議長まで加わった。米下院歳入委員会は24日、中国人民元の切り上げへの圧力をかけるため、「公正な貿易に向けた為替改革法案」を巡り、採決を行う。同法案では、中国人民元を巡る低評価政策を、輸出補助金とみなし、中国製品に対し相殺関税をかけることができる。



yhchoi65@donga.com