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[オピニオン]世界20位圏の大学、ポステック

[オピニオン]世界20位圏の大学、ポステック

Posted September. 17, 2010 06:51,   

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米国がテロ攻撃や金融危機を経ながらも、たくましく支配力を維持する分野が大学だ。昨日、英国の雑誌、「ザ・タイムズ」が発表した、「10年の世界の大学を巡る評価」でも、米大学が総なめした。1位のハーバード大学をはじめ、ベスト10のうち7校、ベスト50のうち27校がアメリカの大学だ。英国のQS大学評価でも、世界ベスト200校のうち53校と、英国(30校)より2倍ほど多い。「パックス・アメリカーナ」時代は終わりを告げているという警告の中でも、米国が自信を失わない理由も、世界で最も優れた教授らと大学教育の競争力のためだ。

◆ザ・タイムズが、世界的な研究評価機関であるトムソンーロイター社と提携した今年の調査では、社会的評判のような主観的な評価を減らした。その代わりに、研究の影響力を図る論文引用を32.5%、研究や教育をそれぞれ30%の同じ比率で評価した。ポステック(浦項工科大学)が世界28位につけたのは、評価の変更に負うところが大きい。国内大学が、世界的機関が実施した大学評価で、30位圏内に入ったのは今回が初めて。ザ・タイムズは、「才能は輸入できない」とし、1986年のポステックを設立する当時、浦項製鉄の朴泰俊(バク・テジュン)会長のリーダーシップを紹介した。

◆1人当たりの年間教育費は6370万ウォン。ポステックの教育への投資は国内トップだ。授業料540万ウォンの10倍以上を、学生らに返している。米大学の競争力は、競争国より2倍も多い投資から出ているというザ・タイムズの分析どおり、大学の質もその大半が金にかかっていることを、ポステックは示している。スター教授と普通教授との年収の差は50%を超えている。ポステックは、グローバルスタンダードにあわせ、成果年収制を設けている。国内大学ではない米国のカルテック(カリフォルニア工科大学=ザ・タイムズランキング2位)やMIT(マサチューセッツ工科大学=3位)と肩を並べるために、競争基準を世界の優秀大学にあわせた。

◆今回の評価で、中国はベスト200大学のうち、6校が入っている。猛烈なスピードで成長を遂げている経済と同様、グローバル高等教育でも、急激に浮上している。日本は5校だが、経済のように、大学教育や研究成果もなかなか進んでいないという評価を受けている。韓国は、香港や台湾と共に、4大学が入った。学生の選抜や学校運営と関連し、規制を大幅に緩和し、大学の自主権を大幅に増やしてこそ、世界的に優秀な大学が多く出ることになるだろう。大学教育の質は、未来競争力のパラメーターだ。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com