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「北朝鮮軍部関係者と連携して反北活動」、元軍人の脱北者団体が発足

「北朝鮮軍部関係者と連携して反北活動」、元軍人の脱北者団体が発足

Posted September. 06, 2010 08:31,   

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北朝鮮体制に反感を持つ北朝鮮軍部関係者と連携して北朝鮮内の反政府活動を組織し、支援することを目標とする脱北者団体が結成される。同団体は発足式で、北朝鮮人民軍高級将校との連携を立証する通話内容を公開する予定であり、注目される。

元軍人の脱北者で構成された「北朝鮮人民解放戦線(北民戦)」は5日、北朝鮮の政権樹立記念日の9日にソウル永登浦区(ヨンドゥンポク)永登浦洞2街の韓国進歩連帯の前で発足式を行うことを明らかにした。元人民軍大尉の金ソンミン自由北朝鮮放送代表が北民戦代表を務め、元軍人の脱北者200人余りが会員となる。

北民戦がこれまでの脱北者団体と区別されるのは、彼らが北朝鮮体制に反感を持つ北朝鮮軍部関係者と連携し、反体制活動を計画しているということだ。北民戦は最近開設したホームページ(www.nkplf.com)で、△対北朝鮮情報戦によって北朝鮮軍を体制転覆の主体に転換し、△北朝鮮内の反政府勢力と連携して独裁政治撹乱活動を展開、△金正日(キム・ジョンイル)親子と独裁権力集団を清算するための「決死行動隊」活動、△北朝鮮軍の情報収集、△金正日軍事独裁の実体公開、△韓国内の従北朝鮮行為の清算、△世界の反北朝鮮関係者や団体との連帯、などを活動の目標として明らかにした。

北朝鮮国家安全保衛部(韓国の国家情報院に該当)将校出身で、北民戦設立の準備をしている脱北者A氏は4日、東亜(トンア)日報の取材に対して、「これまで数十の脱北者団体が作られたが、北朝鮮住民の人権問題を提起する水準であり、直接実践に出た団体はなかった。私たちの団体は、北朝鮮住民と軍人の手で北朝鮮独裁体制打倒を支援する」と主張した。同関係者は、「具体的な活動に対しては明らかにできないが、近く北朝鮮内組織の活動成果を公開できるだろう」と話した。

A氏は8月末、自分たちと同じ考えの北朝鮮の現役人民軍高級将校との通話内容の一部も東亜日報に公開した。同将校は、北民戦側との通話で、「私は金正日総書記にすべてを奪われ、『最後まで踏みにじられて死ねるか』という思いで(これを)始めた。金正日総書記と心理戦をして計略を図るには、その時その時の情報をリアルタイムで外部に知らせなければならない」と明らかにした。北民戦は、この通話内容を9日の発足式で公開する計画だ。A氏は、「この通話は、私たちが北朝鮮内部の関係者と連携していることを示す証拠だ」と主張した。

北民戦が明らかにした活動計画に対して、専門家たちの見解は交錯した。韓国外国語大学のナム・グンヨン教授は、「脱北者なら実際に北朝鮮内の人々とある程度関係を結んでいる場合が多く、彼らの活動が相当な波及力を持つだろう」と見通した。これに反して、東国(トングク)大学の金榕鍱(キム・ヨンヒョン)教授は、「閉鎖的で情報が厳格に統制されている北朝鮮体制の特性上、反体制活動が可能なのか疑問だ。実際、彼らの活動が成果を出しても、南北関係に良い影響を及ぼすことは難しいだろう」と話した



pjw@donga.com