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米、韓国系の核専門家を「スパイ防止法違反」で起訴

米、韓国系の核専門家を「スパイ防止法違反」で起訴

Posted August. 31, 2010 03:04,   

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米ワシントンの連邦大陪審は27日(現地時間)、韓国系の元国務省職員スティーブン・キム(キム・ジンウ)氏(43)を北朝鮮関連の1級機密をメディアに流した容疑で起訴した。ロイター通信は、米国市民権者のキム被告が、米国の国防に関する機密情報の流出を禁止した「スパイ防止法(Espionage Act)」違反の容疑を受けていると報じた。

キム被告は、国務省の契約職員として約10年間務めた。最後の勤務では、国務省核拡散検証局に所属し、カリフォルニア州にある核物質開発担当の専門機関ローレンス・リバーモア研究所に派遣された。

キム被告は昨年6月、国連安全保障理事会が北朝鮮の核実験を糾弾する決議(1874号)を採択した後、北朝鮮の対応予測が記された機密情報を保守寄りのフォックス・ニュースに流した容疑を受けている。当時、フォックス・ニュースは、北朝鮮が安保理の制裁決議に反発して、追加の核実験を準備していると報じ、取材源は北朝鮮にある中央情報局(CIA)組織員だと明らかにした。

また、キム被告は09年9月、連邦捜査局(FBI)がこの件に関して調査した際、偽証した容疑もかけられた。キム被告は、19日に行われた審問で容疑を否定し、10万ドルの保釈金を払って保釈されたが、容疑が確定する場合、最長15年の刑が宣告される可能性がある。

オバマ政府は最近、アフガン戦争関連の機密文書がメディアに流れたことで、敏感になっている。5月には、FBIの契約職員がブロガーに機密書類を公開したことで20ヵ月の刑を宣告されたほか、国家安保局(NSA)職員もボルティモア・サン紙に秘密文書を流した容疑で起訴され、裁判を待っている。キム被告の弁護人は、「公務員とメディアとの間の平凡で正常な対話を断罪することは、情報統制の行き過ぎた強迫観念だ」と主張した。

9才の時に両親とともに米国に渡ったキム被告は、ジョージタウン大学とハーバード大学(修士)、イェール大学(博士)を卒業した。



triplets@donga.com