Go to contents

ゲーム会社、SNS市場の勝者は誰か

Posted August. 26, 2010 07:12,   

한국어

フェイスブック、ネイバー、ブリザード・エンターテイメント、ネクソンの共通点は何か。それは、「独自のプラットホーム」で多くの時間を過ごすことを競う点だ。以前は、コンピュータがある時だけ、個人は時間を費やした。しかし、モバイルやインターネット・テレビが現われ、24時間いつ、どんなときでも、入ることができるようになった。

これが最も上手な会社が、フェイスブックだ。友人にも会い、情報も得て、ショッピングもし、ゲームもできるという、一つの大きな社会を作り出し、いつ、どこでもアクセスできるようにした。人が集まるので、ゲーム(ソーシャル・ゲーム)を共にする新しい事業領域も生まれた。人脈を資産とするソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)が注目される理由だ。

このような状況で、数千万人のゲーマーを資産に持つゲーム企業も、SNSを志向している。いつ、どこでも自社ゲームと連結できるようにし、新しい消費者も増やすという戦略だ。

慶熙(キョンヒ)サイバー大学NGO学科の閔庚培(ミン・ギョンベ)教授は、「ゲーム会社など多くの会社が、フェイスブックのように人が集まる場所を求めるのか、あるいは自らフェイスブックになって人を集めるのか、悩んでいる」と話した。

●ゲームが疎通の道具

ネクソンは今年4月、人々と共に星を集める「ネクスン・スター」を作った。星をうまく集めるには、他の人々と交流しなければならないという点で一種のソーシャルゲームだ。ネクソンのゲーム利用者を対象としている。ネクソンは、「1次的には、ネクソンのポータル会員をつなぎ、順次拡大し、ゲームをしない人も集まるようにする」と説明した。

12年ぶりに新しい顔となった「スタークラフト2」で、最も大きく変わった点の一つも「疎通の強化」だ。スタークラフトやワールド・オブ・ワークレフト(ワウ)といったブリザード・エンターテイメントのゲームをする人々の間で、ホームページ「バトルネット」で対話が可能になった。ブリザード・エンターテイメント北アジア本部のハン・ジョンウォン代表は、「日本の友人にいくら電子メールを送っても連絡ができなかったが、『ワウ』のアカウントでメッセージを送ったところ連絡できた。ゲームが疎通道具になるようソーシャル機能を強化した」と話した。ブリザードは、年内にフェイスブックと連動する計画だ。

エヌ・シー・ソフトは、ゲーム世界のキャラクターで、いつ、どこででもコミュニケーションできる「アバターブック」サービスを運営している。仮想世界のSNSだ。今年初め、金テクチン社長が、「ソーシャル・ネットワーク基盤を拡大せよ」と指示したことによる。今年5月からは、ゲームをしながら、ツイッターで友人と対話ができるようにした。スマートフォンでも、対話が可能になったわけだ。

●「ネットワーク・シード」で24時間つかむ

事業を行うにはシードが必要で、SNSをするには「ネットワーク・シード(network seed)」が必要だ。フェイスブックのネットワーク・シードは、ハーバード大学の学生だった。

ゲーム会社は、すでに多くの会員を確保している。ネクソンのゲームユーザーは2000万人だ。CJインターネットのネットマーブルの会員も3000万人。最近、提携したSKコミュニケーションズ会員2700万人を加えれば、かなりの規模になる。ゲーム会社は、これらをもとに新しい消費者がゲームにアクセスするようにし、いつ、どこででもゲームを楽しめるようにする戦略だ。CJインターネットのソ・スンミョ次長は、「以前は酒が人脈づくりの基盤だったが、忙しい現代人には、いつ、どこででも友人と遊べるゲームが基盤になるだろう」と話した。

亜州(アジュ)大学情報通信学部の卞光浚(ビョン・クァンジュ)教授は、「ソーシャルゲームをする人々は、ゲームという認識よりもSNSで疎通するという認識が強い」と指摘した。



kimhs@donga.com