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脱北者団体「金ジョンウン氏、党組織指導部書記に来月推戴」

脱北者団体「金ジョンウン氏、党組織指導部書記に来月推戴」

Posted August. 23, 2010 08:52,   

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脱北者学術団体のNK知識人連帯は21日、北朝鮮内部の消息筋を引用して、「朝鮮労働党代表者会議が来月6〜8日に開かれる予定であり、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男・金ジョンウン氏が労働党組織指導部書記に推戴されるだろう」と伝えた。

同団体は、「今回の会議の招集目的は、後継者の金ジョンウン氏を対外に公式化し、政治局常務委員を選出するためのものだ。常務委員には、張成澤(チャン・ソンテク)労働党行政部長と金英春(キム・ヨンチュン)人民武力部長、呉克烈(オ・グクリョル)労働党作戦部長が選出されるだろう」と話した。現在、政治局常務委員は金正日総書記1人だけだ。同団体は、「金ジョンウン氏の時代を迎え、代表者会議の後に北朝鮮幹部の大々的な世代交代が行われるだろう」と見通した。

専門家たちは、金正日総書記が80年に党中央委員会組織担当書記に選出されたように、後継体制の確立に向けて、金ジョンウン氏が9月の党代表者会議で組織指導部書記を務める可能性が高いと見てきた。組織指導部は、党の組織と人事を取り仕切る党の核心部だ。

いっぽう、02年の7・1経済管理改善措置など経済改革措置を主導したが、労働党と軍部の牽制に遭って、07年に平安南道(ピョンアンナムド)の順天(スンチョン)ビナロン連合企業所の支配人に左遷された朴鳳柱(パク・ポンジュ)元首相が労働党第1副部長に復権した事実が21日、朝鮮中央放送を通じて伝えられた。

同放送は、北朝鮮のレストラン玉流館創立50周年記念報告会について報じ、「朴鳳柱第1副部長らが参加した」と伝えた。同放送は、朴副部長の部署がどこかは言及しなかった。日本の毎日新聞は15日、朴元首相が党の軽工業部のナンバー2の地位になったと伝えた。朴副部長は93〜94年、労働党軽工業部副部長を務めている。

朴前首相の復権の事実が、デノミネーション(通貨単位の切り下げ)失敗による朴南基(パク・ナムギ)労働党計画財政部長の処刑と金英逸(キム・ヨンイル)首相の更迭後に伝えられたという点で注目される。朴部長と金首相は、朴前首相の退陣後、保守的な経済政策を総括してきた。

このため、朴前首相の復権を、デノミの失敗による危機を収拾し、北朝鮮が改革・開放に進む前兆と見る観測が出ている。脱北者出身の安燦一(アン・チャイル)世界北朝鮮研究センター所長は、「北朝鮮が、党代表者会議で、党の役割と機能を正常化し、軍と1人独裁を緩和し、市場経済の機能を一部導入する改革・開放の道に進むだろう」と見通した。



zeitung@donga.com