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鳩山前首相の韓国愛

Posted August. 17, 2010 03:55,   

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日本の鳩山由紀夫前首相が、東京の韓国大使館を訪れたのは7月末だった。権哲賢(クォン・チョルヒョン)大使が、在任中の韓国に対する友好的な姿勢に感謝し、辞任にあたって夫婦同伴で招待したのだ。鳩山夫妻は有名な韓国ファンだ。

権大使はこの席で、鳩山前首相が就任直後の昨年10月、日韓会談としては初めて韓国を訪問し、当時、幸夫人が李明博(イ・ミョンバク)大統領の金潤玉(キム・ユンオク)夫人とともに漬けたキムチを味わい、韓国語で「ご飯も下さい」と言ったことを取り上げ、「韓国への愛」に感謝を示した。

また、権大使は、鳩山前首相の「最後の外交」だった5月末の済州道(チェジュド)での韓中日首脳会談を取り上げ、「李大統領も首相に多大な信頼を持っている。韓国を心から愛されていることに非常に感謝している」と伝えた。当時、権大使の夫人が幸夫人に済州道の観光地を案内したことも話題になった。権大使は、「首相が当時、済州道のホテルのテラスに飛んできた鳥を見て『故郷の鳥』を思い、辞任を考えたというエピソードがメディアに報道された」ことを述べ、鳩山前首相の「初めと終わり」がどちらも韓国と縁があるという点を強調した。

回想に浸って静かに聞いていた鳩山前首相の目は赤かった。鳩山前首相はハンカチで涙を拭い、「李大統領は首脳同士の関係を離れ、人間的にも本当にすばらしい。首相の座からは退いたが、済州道で李大統領ともう一度そのような時間を持てればいいが。済州道がとても懐かしい」と話した。さらに、「韓国は本当にいい。今後も日韓関係の発展に貢献したい」と述べて、韓国への愛情を示した。

また鳩山前首相は、「私が日韓併合100年の首相談話を出す考えだったが、退くことになって残念だ。菅直人首相の談話を成功させるよう努力する」と約束した。その後、鳩山前首相は、首相談話の成功のために尽力した。親交のある仙谷由人官房長官を通じて、「植民地支配に対する謝罪が談話に必ず入らなければならない」と言って談話内容を指摘し、さらに、談話に否定的な議員への説得もした。特に、談話に含まれた「サハリン残留韓国人支援」は、鳩山前首相の考えが反映されたという。鳩山前首相と仙谷長官は野党議員時代、韓国で開かれたサハリン問題セミナーに参加するなど、問題解決のために力を注いできた。鳩山前首相を「日韓関係の最大友軍」と言うのはこのためだ。



jkmas@donga.com