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米下院議員ら、韓米FTAに懸念表明 オバマ大統領に見直し要求の書簡も

米下院議員ら、韓米FTAに懸念表明 オバマ大統領に見直し要求の書簡も

Posted July. 24, 2010 08:51,   

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米民主党所属の下院議員109人は22日(現地時間)、韓米自由貿易協定(FTA)の内容の中には憂慮事項が多いと主張し、討論の開催をバラク・オバマ大統領に要求した。

マイク・ミッシュ下院議員(メイン州)らは同日、オバマ大統領宛に送った書簡の中で、「自動車や牛肉のほか、繊維部門の非関税障壁や金融サービス、投資、労働関連部門にも問題がある」とした上で、このように語った。

議員らは、「ブッシュ政権下で交渉が行われた韓米FTAは、北米自由貿易協定(NAFTA)スタイルの自由貿易協定であり、現在の形では支持できない」と強調した。また、「米経済が大恐慌以来、最悪の低迷期から持ち直そうと懸命になっている時点で、再び雇用を無くす韓米FTAを進展させるのは想像すらできないことだ」と主張した。

現在の協定文に「大きな変化(major chages)」を与えないまま、これを実施するのは、米国の貿易赤字を膨らませ、米国の製造業の基盤を深刻に傷つけることになるだろうという主張だ。

オバマ大統領が今年6月末にカナダのトロントで行われた李明博(イ・ミョンバク)大統領とと首脳会議で、11月の金融サミット(G20)首脳会議前に韓米FTAの未解決の焦点に決着をつけ、来年初頭に履行法案を議会に提出する考えを明らかにしたことを受けて、米民主党内では最近賛否を巡る議論が激しくなっている。

一方、04年の大統領選候補だったジョン・ケリー外交委員長をはじめダイアン・フェインスタイン情報委員長、ダニエル・イノウエ歳出委員長、ブランチ・リンカーン農業委員長、ジョー・リーバーマン国土安保委員長などの民主党もしくは民主党寄りの無所属の重鎮上院議員10人は最近、韓米FTAを支持する内容の手紙を、オバマ大統領宛に送った。

議員らは手紙の中で、「韓米FTAは、米国の輸出を増やし、米国内の雇用創出や景気回復に貢献するのみならず、韓米同盟の強化や米国の対アジア影響力の維持などから、戦略的に有効だろう」と明らかにした。また昨年末には、民主党と共和党所属の議員88人も、政派を超えて韓米FTAの早急な批准を促した。



yhchoi65@donga.com