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政権継続に危機感、ハンナラ党内で保守大連合論が台頭

政権継続に危機感、ハンナラ党内で保守大連合論が台頭

Posted July. 17, 2010 08:05,   

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与党ハンナラ党の安商守(アン・サンス)新代表は16日、国会の自由先進党代表室を訪れ、李会昌(イ・フェチャン)代表に挨拶した。安代表は、ハンナラ党総裁を務めた李代表を「総裁」と呼び、「(李代表を)10年近く支え、2度の大統領選挙を行った」と言って格別の縁を強調した。同行した両党の党幹部らも緊密に歓談した。

安代表が15日、就任の一声で中道保守大統合論を主張し、いわゆる保守大連合議論が水面に浮上している。保守的色彩が似ているハンナラ党と先進党の連合をめぐる様々な話が流れている。両党の連合は、政界の枠組みを揺るがす政界再編のシグナルになりうる。

保守大連合をめぐる政界の高次方程式を解くために、与党内部だけでなく、野党でも複雑な算法計算に入った様相だ。

●親李系「必要性には共感するが…」

安代表と李代表は、会合を終えた後、「同日の会合で、『保守大連合』についての話はまったく出なかった」と発言を控えた。しかし、公式発表を額面どおり信じることはできないという見方が多い。与党周辺で、先進党に対する保守大連合の動きが以前からあったためだ。安代表の就任の第一声も、「保守大連合」も同然の「中道保守大統合」だった。

与党の主流陣営の中で保守大連合論が本格的に提起されたのは、6・2地方選挙敗北の後からだ。野党圏の候補一本化連帯が選挙現場で威力を発揮し、「このままでは12年の政権継続も難しい」という危機感が急速に広がったためだ。

しかし、与党内の空気は複雑だ。漠然と「保守陣営も一つになってこそ生き残れる」という共感があるだけで、まだ具体的なロードマップができている段階ではないためだ。親李系(李大統領系)若手の鄭斗彦(チョン・ドゥオン)最高委員は、「保守大連合は当然必要だが、原則なくできるのか。急ぐことではない」と慎重だ。

「無条件の統合」に流れることを憂慮する批判の声もある。改革志向の新人議員の会である「民本21」を主導する権泳臻(クォン・ヨンジン)議員は、「現在の保守勢力が一つになることは意味がない。自己変革をして連帯の幅を広げるべきだ。議席数だけ増やせばいいのか」と主張した。

●積極的な先進党

与党内部では、保守大連合の第一の対象は先進党だという共感が広がっている。6・2地方選挙直後の保守大連合論の旗を最初に掲げたのも、李会昌先進党代表だった。

先進党の多くの議員は、肯定的な態度を示している。今後、改憲議論が本格化する場合、保守陣営が一つになって自然に連帯の輪ができるという展望も流れている。林栄鎬(イム・ヨンホ)政策委議長は、「両党の利害関係が合うなら、同じ保守党として政策連帯が可能だろう」と話した。別の党幹部は、「12年の総選挙や大統領選挙を控え、統合議論に弾みがつくだろう」と見通した。

しかし、先進党内の旧ヨルリン・ウリ党出身議員らは、ハンナラ党と手を握る保守大連合に否定的な反応を示すことが予想される。

●親朴系の抵抗

ハンナラ党の親朴(朴槿恵氏系)陣営は、抵抗を示している。一部では、保守大連合を名分に李代表をはじめ先進党勢力が合流して、党内の朴元代表を孤立させるいわゆる「枯死戦略」ではないかという疑念まで抱いている。

朴元代表のある側近は、「今出ている保守大連合は、事実上、ハンナラ党と自由先進党が党を合併しようということではないか。何か旗を掲げて合併しようというのならいざ知らず、統合しても世論の批判だけを受けるだろう」と主張した。

このようなムードのため、与党内部では、親朴陣営を説得できない場合、保守大連合議論は「机上の作戦」に終わるという反論もある。

野党民主党では、与党の保守大連合議論は実現の可能性が低いと見ている。民主党の禹相虎(ウ・サンホ)スポークスマンは、「与党の保守大連合論は、6・2地方選挙時に威力を発揮した野党の進歩大連合への危機感から出たものだ。しかし、自由先進党がハンナラ党と連合する場合、忠清(チュンチョン)圏という基盤を失うため、保守大連合は不可能と見るべきだ」と見通した。