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口蹄疫、内陸中部地域まで拡大 政府は非常態勢突入

口蹄疫、内陸中部地域まで拡大 政府は非常態勢突入

Posted April. 23, 2010 02:24,   

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仁川市江華郡(インチョンシ・カンファグン)で発生した口蹄疫(FMD=Foot-and-mouth disease)が、関係者の懸命な防疫活動にもかかわらず、結局、忠清(チュンチョン)圏まで広がった。

農林水産食品部(農食品部)は22日、21日に届け出られた3ヵ所からの口蹄疫感染疑いの報告を受け、精密調査を行った結果、忠清北道忠州市薪尼面(チュンチョンブクト・チュンジュシ・シンニミョン)の豚農場と仁川市江華郡佛恩面(プルウンミョン)の牛農場から口蹄疫の陽性判定が出たと明らかにした。

今年、発生した2回の口蹄疫のうち、京畿道(キョンギト)、仁川以外の地域で口蹄疫が発生したのは忠州がはじめて。口蹄疫が内陸の奥深くに位置した忠州にまで拡散したことから、すでに口蹄疫ウィルスが全国的に蔓延している恐れがある。

農食品部は、「口蹄疫が発生した忠州の農場は、豚1000頭を飼育しており、このうち8頭が、口蹄疫陽性と判明した。該当の農場から半径3km以内の偶蹄類の家畜(牛、豚、山羊、緬羊、水牛など)1万2640頭に対し、緊急に殺処分している」と付け加えた。これを受け、8日江華郡で口蹄疫が発生した後、殺処分対象の偶蹄類の家畜は4万2793頭に増えた。

国立獣医科学検疫院は、忠州で発生した口蹄疫ウィルスの血清型(serotype)は、江華、金浦(キムポ)のような「O型」であることが明らかになった。政府は養豚農家に母豚と豚の精液を供給する会社の車両が江華と忠州を訪問したことを確認し、いったんこのルートに沿ってウィルスが伝播したものと推定している。

国立獣医科学検疫院の関係者は、「会社の車両が先月26日に江華、29日に忠州を訪問した。人を媒介にしてウィルスが感染したものと推定しており、同社の車両が回った京畿道金浦と坡州(パジュ)一帯の農場に対し、緊急疫学調査を行っている」と説明した。政府は、更なる拡散を防ぐため、口蹄疫の発生した忠州の農場から半径20kmまでに防疫ゾーンを設定し、防疫作業に力を入れている。

口蹄疫が内陸の奥深くまで浸透し、牛に比べてウィルスの伝播力がはるかに高い豚から口蹄疫が発生したことから、政府は防疫体制を事実上最高レベルに高めている。

農食品部は、「内陸のど真ん中で口蹄疫が発生したことを受け、最高レベルの危機管理体制を整備する方針を固めた。危機警報水準は、現行の『警戒段階』を維持するものの、『事実上深刻な段階』に準ずる対応体制を備え、口蹄疫対策本部長も第2次官から長官に変更した」と説明した。

政府は、同日政府中央庁舎で鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相の主催で、口蹄疫防疫関係省庁長官会議を開き、防疫および被害農家への支援策を話し合った。政府は、同日発表した緊急談話文を通じ、「口蹄疫の拡散防止および早期収束のため、車両所得と移動規制措置は不可欠だ。口蹄疫など、家畜疾病発生地域に対する旅行を控え、畜産農家の訪問をしないようにしてほしい」と呼びかけた。



alwaysj@donga.com pen@donga.com